新型ランクルが8月登場なのに900万円オーバーも 現行ランクル200中古車高騰のなぜ?

■ランドクルーザーの中古車は今どうなっている?

2021年1月に受注が終了し、3月末に生産終了した現行ランドクルーザー200
2021年1月に受注が終了し、3月末に生産終了した現行ランドクルーザー200

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 一般的なクルマの場合は、新型車の登場がアナウンスされると先代モデルをはじめとした中古車は値落ち傾向となるのであるが、さすが「値落ちしにくいクルマ」の1台であるランドクルーザーの中古車相場は泰然自若だ。

 そこで、今回は新型ランドクルーザー登場を間近に控えたタイミングで、現行型の200系ランドクルーザーの中古車相場の動きをチェックしてみよう。

 現在、200系ランドクルーザーの中古車は約154台流通していて、中古車の平均価格は約459.6万円。価格帯は約220万~約1250万円となっている。

 2021年式、走行距離500km以下の「おろしたて中古車(またが登録済み未使用車」は約5台流通していて、約593万~約1250万円。最高値の中古車はドレスアップ済車で、これを除いても約939万円と新車価格を大きく上回るプレミアム価格となっている。

 平均価格の推移を見ても1カ月前は約430万円、そして3カ月前は約420万円と値上がり傾向となっているのだ。

 モデルチェンジすると値落ち傾向となることが多いが、新車販売台数ランキング上位のモデルはフルモデルチェンジ直前に先代モデルの在庫を中古車として大量に市場に放出することが多く、一時的に値上がり傾向となる。

 しかし、200系ランドクルーザーの場合は、このような「おろしたて中古車」は数台程度に留まっているにも関わらず、値上がり傾向となっている。これはV8エンジンが廃止されることや3月で新車の生産が終了されたことなど様々な要因によるものと考えられる。

■長いスパン、半年前から1年半前はどうだったのか?

 直近1カ月や3カ月という短期的なスパンでは値上がりしているが、もっと長いスパンで見た場合200系ランドクルーザーの中古車相場はどうなっているのだろうか。約半年前の2020年11月時点での200系ランドクルーザーの中古車の流通台数は約190台で、平均価格は約550万円と現在より約90万円も高い水準だった。

 中古車の価格帯は約198万~約1036万円で、100万円台の低価格車もある一方で、新車価格を上回るカスタム済車が多く出回っていたのだ。

 さらに遡って2019年11月、現在から約1年半前の状況だ。中古車の流通台数は約360台で、現在の倍以上流通している。中古車平均価格は約510万円だった。

 こうしてみると、200系ランドクルーザーの中古車の流通台数は減少傾向で、平均価格は2019年から2020年にかけて値上がり傾向となっていたが、その後値落ちに転じ、現在はじわじわと値上がり傾向となっているという状況だ。

2007年9月にフルモデルチェンジしたランドクルーザー200は当初このフロントマスクだった。エンジンは、2007年9月登場時には4663㏄、V8(2UZ-FE型、288ps/45.7kgm)が採用されていたが、2009年5月のマイナーチェンジ以降はV8、4608cc(1UR-FE、318ps/46.9kgm)を搭載
2007年9月にフルモデルチェンジしたランドクルーザー200は当初このフロントマスクだった。エンジンは、2007年9月登場時には4663㏄、V8(2UZ-FE型、288ps/45.7kgm)が採用されていたが、2009年5月のマイナーチェンジ以降はV8、4608cc(1UR-FE、318ps/46.9kgm)を搭載

 2007年から2021年まで販売された200系ランドクルーザーのモデルライフでの大きなトピックスは、2009年4月に一部改良で搭載する4.6L、V8エンジンを従来の2UZ-FE型から1UR-FR型へと変更。さらにトランスミッションも5速ATから6速ATへと変更。

 2011年12月に1度目のマイナーチェンジを行い、内外装の変更と一部グレードを除いて、オフロードの走破性を向上させるマルチテレインセレクトなどを装備したこと。

2015年8月17日に行われたマイナーチェンジでデザインが一新。エンジンフードからフロントグリルまで凸形状を保ちながらフードセンター部をえぐり、3本のグリルバーの上下にメッキを施したフロントマスクを採用
2015年8月17日に行われたマイナーチェンジでデザインが一新。エンジンフードからフロントグリルまで凸形状を保ちながらフードセンター部をえぐり、3本のグリルバーの上下にメッキを施したフロントマスクを採用
リアはライセンスプレートガーニッシュとリアコンビランプ下側をつなぐデザインとし、リアコンビランプもバックドアパネルから連続するデザインに変え、ハイリフトなイメージを表現するため、赤ランプを高い位置にレイアウト
リアはライセンスプレートガーニッシュとリアコンビランプ下側をつなぐデザインとし、リアコンビランプもバックドアパネルから連続するデザインに変え、ハイリフトなイメージを表現するため、赤ランプを高い位置にレイアウト

 そして2015年8月に2度目のマイナーチェンジを行い、内外装のデザインを大幅に変更。同時にミリ波レーダーと単眼カメラを組み合わせた運転支援システム「トヨタセーフティセンスP(現在はトヨタセーフティセンス)」を全車に標準装備し安全性を向上させたことだ。

次ページは : ■狙い目は一度目と2度目のマイナーチェンジの間の中期型!

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