僕らのシビックなぜこんなに変わった? 3代目~5代目までの中古価格はいくら?

■5代目スポーツシビック 1991年9月~1995年8月

スポーツシビックこと5代目シビック(1991年9月~1995年8月)。写真は最高出力170psを発生するSiR-II。リッター100ps超えの1.6L VTECエンジンを積んだ最上級グレード
スポーツシビックこと5代目シビック(1991年9月~1995年8月)。写真は最高出力170psを発生するSiR-II。リッター100ps超えの1.6L VTECエンジンを積んだ最上級グレード
空気抵抗を徹底的に追求しつつ、荷室容量を犠牲にしないルーフ形状
空気抵抗を徹底的に追求しつつ、荷室容量を犠牲にしないルーフ形状
今では当然のように装備される運転席用SRSエアバッグやABS(4輪アンチロックブレーキシステム)、TCS(トラクションコントロールシステム)といった安全装備はこの頃から普及が始まった
今では当然のように装備される運転席用SRSエアバッグやABS(4輪アンチロックブレーキシステム)、TCS(トラクションコントロールシステム)といった安全装備はこの頃から普及が始まった

5代目シビックの中古車情報はこちら!

 最後は1991年9月~1995年8月まで販売された5代目のスポーツシビックだ。その名前のとおり、5代目シビックは、“走ることの楽しさと時代への対応”を主眼として開発をスタートしている。

 そして、未来への数多くの提案をもったクルマ、ニューベンチマーク・カーの具体化を背景に「低燃費と走りの両立」「乗り心地とハンドリングの気持ち良さの両立」「空力ボディと快適な居住空間の両立」をコンセプトに定めて実現させたのが、スポーツシビックなのだ。

 シビックの3ドアのデザインコンセプトは「ワンルーム&ツインゲート」。これはシビックを所有する若者たちはほとんど前席しか使っていないということから、リアスペースも思いきって前の2人のために提供し、楽しいコトをいっぱい積みこめるようにしよう、とのアイデアから生まれたものだ。

 外観デザインは、デザインモチーフとして、サンバのリズムで踊る、あのリオの“カーニバル”を感覚テーマとして設定。陽気でエネルギッシュでキラキラしているもの。みんながノリにノッていける、いわばラテンの血の明るさと躍動感を全身で表現しようとした。

 そのうえで、空気抵抗の低減に徹底して挑戦し、ロングルーフを最大活用したスロープド・エアロルーフ・シルエットを採用し、先代モデルに比べてシビック3ドアは10%の空気抵抗の低減に成功している。

 スポーツシビックに搭載されているエンジンは、最高出力170psを発生する1.6L直列4気筒DOHC VTECをはじめ、最高出力130psを発生する1.5L直列4気筒VTEC。そして、最高出力94ps、10モード燃費20.5km/Lという高出力・低燃費を両立した希薄燃焼方式などの技術を採用した1.5L直列4気筒VTEC-Eの3種類。

 先代で採用した4輪ダブルウィッシュボーンサスペンションは、サスペンションの低バネレート化とロングストローク化に加え、ダンパーのシリンダーサイズを大きくするなどのチューニングを加えて、走行性能を大幅に向上させている。

 現在、5代目スポーツシビックの中古車は約13台流通していて、平均価格は約218.6万円。価格帯は約115万~約418万円となっている。そのうち最上級グレードのSiR、SiR IIは12台を占めている。

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 中古車がほとんど流通していない初代、2代目を除いた歴代シビックの中古車の平均価格を見てみると、3代目が約278万円。4代目が約226.8万円、5代目が約218.6万円。

 ここまでが新車時価格を大きく上回っており、タイプRを除いた6代目は約113.1万円、7代目は約22.7万円。4ドアセダンのみとなった8代目が約46.9万円。

 そして現行型のハッチバックが約250万円となっている。この中古車価格から見ても、タイプRを除けば、3代目~5代目までのシビックハッチバックこそ、多くの人にとっての本当のシビックの姿であると言っているのではないだろうか。

【画像ギャラリー】ワンダーからスポーツシビックまで! ホンダコレクションホール秘蔵の歴代シビックを見る

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