サスペンション形式や空力性能にマツダのこだわりを感じるミニバン
最後に紹介するのは、最新の車種ラインアップからミニバンが消えてしまったマツダがかつて販売していたビアンテだ。ビアンテは2008年~2018年まで販売されたミニバンで、ライバルはヴォクシー/ノア、セレナ、ステップワゴンだった。
ビアンテが属するクラスは、5ナンバーサイズを基本としているに対して、ビアンテは全幅1770mmの全車3ナンバーサイズ。その効果により、当時クラス最長となる2,990mmの室内長と1450mmの室内幅を確保し、クラスで最も広い室内空間を実現していた。
マツダはミニバンのビアンテでも、マツダらしい高い走行性能を発揮させるため、軽量かつ剛性の高い高張力鋼板を多用しつつ、局部剛性を効果的に高めている。
その結果、大きな開口部を持ちながらも、優れたボディ剛性を実現したプラットフォームを採用。専用開発されたサスペンションは、フロントにマクファーソンストラット式、リアにマルチリンク式を採用していた。
特長的な外観デザインは、Dピラーの形状を最適化するなどボディの空力特性を向上させると同時に、床下の整流を行なうことにより、優れた横風安定性を実現。Cd値(抗力係数)でクラストップを誇った。
搭載されているエンジンは、最高出力165psを発生する2.3L直列4気筒と最高出力151psを発生する2L直列4気筒直噴エンジンの2種類。組み合わされるミッションは2WD車が5速AT、4WD車が4速ATだった。
現在、ビアンテの中古車は約448台流通していて、平均価格は約46.7万円。中古車の価格帯は約10万~約185.8万円と幅広い。強力なライバルが多く、人気薄ゆえに割安感が非常に高いミニバンとなっている。
快適な乗り心地と、多人数乗車でも安心感のある車両挙動を実現しているビアンテは同じクラスの中で卓越した走行性能を実現したミニバンの実力派モデル。100万円以下でミドルサイズミニバンの中古車を狙っている人にはベストバイとしてオススメしたい。
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