2017年の大幅改良で走行性能がさらに向上
WRX STIは約5年のモデルライフの中で改良が何度も行われている。2015年6月は、先進安全装備の設定。2016年4月はシート表皮の素材の変更やリアワイパーブレードの形状を変更し静粛性を向上させた。
2017年6月に大幅な改良を行い、内外装の変更をはじめ、マルチモードDCCDは全域を電子制御する新システムに変更。ブレンボ製のブレーキは従来の17インチから18インチへサイズアップ。さらにサスペンションの設定も最適化とともにSTI タイプSは19インチアルミホイールへとインチアップされている。
2018年4月の一部改良ではサンルーフがオプション設定され、2019年4月はハイビームアシストの作動領域の拡大や、フロントフォグのデザイン変更、タイプSのホイールが切削光輝仕様に変更されている。
WRX STIは走行性能を向上させた特別仕様車も設定した。2015年10月はSTIタイプSをベースにSTIが手掛けた特別仕様車のS207を400台限定発売。そして、2017年10月にはS207をより進化させたS208を限定450台で発売。
そして、2018年7月にはSTI創立30周年を記念して、軽量化を施し機動力がさらに向上したタイプRA-Rを500台限定で発売。そして2019年10月には555台限定生産の特別仕様車「EJ20 Final Edition」を販売し、即完売となっている。それでは、WRX STIの最新中古車事情を見てみよう。
現在、WRX STIの中古車は約230台流通していて、価格帯は約259万~約950万円。3カ月前の2021年12月時点での流通台数は約241台、中古車の価格帯は約269万~約950万円。6カ月前では流通台数は約160台で、価格帯は約250万~約988万円と流通台数は増加しているが、中古車の価格帯はほとんど動きがない。
グレード構成とそれぞれのグレードの価格帯を見てみると、標準モデルのWRX STIが約85台流通していて、価格帯は約259万~約600万円。WRX STIタイプSは約126台流通していて、価格帯は約267万~約690万円となっている。
特別仕様車では、S207が約7台で約628万~約819万円。S208は約8台で約785万~約930万円。RA-Rは約4台で約544万~約760万円。そしてEJ20 Final Editionは約2台で価格帯は約699万~約730万円とほとんどの中古車が新車時価格を上回っている。
流通台数が増加しているということは、自分の気に入ったモデルを見つけやすい状況であるし、今後は価格の安い中古車から姿を消すのは間違いない。300万円以下でWRX STIを探している人は急いだほうが良いだろう。
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