■価格だけが気になるならノートでなくても
まずはノートの中古車全体の平均価格の推移を見てみると、3カ月前が約110万円で、今月が106万円と順調に値落ちしている。流通台数は約4000台で推移していたのが、今月になって約4100台へと増加している。全体的に中古車の流通台数の増加に伴い、価格が下がっており、狙い目といえる。
絶対的な価格の安さを求めるのならば、年式の進んだノートを購入すればいい。
しかしそれならば、ノートにこだわる必要はない。もっと流通台数の多いフィットやアクアを選択肢に入れたほうが得策だ。中古車でもノートにこだわる理由があるとすれば、それはやはり大ヒットの要因となったe-POWERだという方が多いだろう。
したがって今回はe-POWERが登場した以降の中古車に絞って話を進めていきたい。
■ある時期を境に相場価格が一変
全体的には値落ち傾向だったノートだが、e-POWERが登場した初期モデルとなる2016~2017年式に絞って見ると、様相が一変する。
中古車の平均走行距離が延びているにも関わらず、3カ月前の平均価格が147万円で、今月が146万円とほぼ横這いとなっている。
この年式でグレード別に値動きを見てみると、最も流通台数が多いのが、約44%を占めるe-POWER Xで平均価格は約146万から約143万円とわずか3万円の値落ち。
続いて多いのがe-POWERの最上級モデルメダリストで、こちらの平均価格は約163万から約161万円と2万円の値落ちに留まっている。
そして3番目に多いのが約62台でガソリン車の1.2X。3カ月前の平均価格である約103万円から今月は約94万円と約9万円の値落ち。この価格帯で短期間のうちに約9万円の値落ちは非常に大きいといえる。
さらにいえば、4番目にはカスタマイズカーのe-POWER NISMOがランクインしていることからも、現在ノートの売れ筋はe-POWERであることがハッキリと表れている。
■100万円でe-POWERが買える!!
では、中古車でノートを購入する場合、普通のガソリン車とe-POWERどちらが狙い目なのだろうか。
平均価格で50万円近い差があったが、中古車の価格帯で見てみるとe-POWER Xは約89万~約193万円、そして1.2Xは約43万~約189万円となっている。
諸費用を含めた乗り出し価格を安く抑えたいという人にはガソリン車の1.2Xだが、予算100万円ぐらいという人はe-POWER が狙えるようになっているのだ。新車時価格200万円超えのe-POWER Xが100万円で手に入るのならばバリュー感は高い。
今後、車検のタイミング(2016年11月のデビュー直後に購入した場合、初回車検は2019年11月頃)が近づけば、現在よりe-POWER の相場も下がると考えられるので、より狙いやすくなるだろう。
価格的にはオーソドックスなガソリン車が魅力だが、加速性能や静粛性、そして優れた燃費性能、先進性を考えると、ノートの中古車はe-POWER を狙ったほうが購入後の満足度は高くなる。
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