手頃な価格でカスタマイズベースとして最適なZ33
先代フェアレディZの中古車事情を調べてみると、現在の流通台数は約395台で直近3カ月のなかでは大きな動きはない。中古車の平均走行距離も約8.3万~約8.4万kmとほぼ横這いとなっている。
しかし、平均価格は3カ月前の約69万円から今月は約71万円とやや値上がり傾向となっている。これはお手頃価格になった中古車を購入するユーザーが増えているという予測ができる。
そして中古車の価格帯を見ると約18万~約490万円と非常に幅広いのが特徴だ。さらに詳しく見てみると100万円以下の物件が約75%を占めており、100万円以下で手が届くFRスポーツカーの中では最もポピュラーな車種となっているのだ。
そこで、100万円以下の中古車に絞ってグレード分布を見てみると、最も多いのがバージョンTの約112台。次いで多いのがベーシックモデルの約107台。
そして最上級グレードのバージョンSTが続く。ただし、バージョンTやベーシックモデルは圧倒的にAT車の比率が高く、MT車の比率が高いのはバージョンSTそしてMT車のみのバージョンSとなる。
グレード別の価格を見てみるとAT車が中心のバージョンTは約18万~約99.8万円。最上級グレードのバージョンSTのAT車は約26万~約98万円。MT車は約39万~約100万円そしてMT車のみのバージョンSは約44.8万~約99万円とMT車のほうが安いクルマが少ないことがわかる。
Z33の中古車はカスタマイズのベース車として安く手に入れて、自分の思い通りに仕立てていく楽しさを味わえるモデルだ。
Z34は現行モデルというのが最大の魅力
Z34
販売期間:2008年~
全長4250×全幅1845×全高1315mm、ホイールベース2550mm、車重1480kg
VQ37VHR(336ps/37.2kgm)、乗車定員2名、デビュー時価格362万2500円(標準:6MT)
続いては2008年に登場しすでに10年が経過したロングセラーモデル、Z34型と呼ばれる現行型フェアレディZの中古車事情に迫っている。
先代モデルでピュアスポーツカーに生まれ変わったフェアレディZ。この現行型ではさらなる軽量化そして100mmのショートホイールベース化を施し、さらにスポーツカーの純度を高めている。
搭載するエンジンは最高出力336ps、最大トルク37.2kgmを発生する3.7L 、V型6気筒自然吸気でトランスミッションは6速MTと7速ATが組み合わされている。駆動方式はもちろんFRのみだ。
現在、現行型フェアレディ Zの中古車の流通台数は約240台で、こちらも直近3カ月の間目立った増減はない。中古車の平均走行距離は3カ月前が約4.7万kmで現在は約5.2万kmまで延びている。
その動きに呼応するように平均価格は3カ月前が約211万円で今月は約207万円と緩やかながら値落ち傾向となった。現行型フェアレディZの中古車の価格帯は約93.5万~約538万円と非常に幅広い。
しかしまだ数台と数は少ないが、修復歴ナシの中古車で100万円以下のプライスが付いたのは朗報だ。
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