新型発売前にランドクルーザーは売っても買ってもお得か?

現行ランクル200の新車、中古車を買っても売っても得なのか?

2007年9月にフルモデルチェンジしたランドクルーザー200は当初このフロントマスクだった。エンジンは2007年9月登場時は4663㏄、V8(2UZ-FE型、288ps/45.7kgm)が採用されていたが、2009年5月のマイナーチェンジ以降はV8、4608cc(1UR-FE、318ps/46.9kgm)エンジンを搭載している<br>
2007年9月にフルモデルチェンジしたランドクルーザー200は当初このフロントマスクだった。エンジンは2007年9月登場時は4663㏄、V8(2UZ-FE型、288ps/45.7kgm)が採用されていたが、2009年5月のマイナーチェンジ以降はV8、4608cc(1UR-FE、318ps/46.9kgm)エンジンを搭載している

 そこで、2020年に新型ランドクルーザーが登場する前に新車、中古車の現行型ランドクルーザー200を購入&売却しても得なのかを調べてみた。

 まずはモデルライフを振り返る。現行型ランドクルーザーは2007年9月に登場して以降、2009年4月に一部改良で搭載する4.6L、V8エンジンを従来の2UZ-FE型から1UR-FR型へと変更。

 さらにトランスミッションも5速ATから6速ATへと変更され、燃費性能を向上させている。

 2011年12月に1度目のマイナーチェンジを行い、内外装の変更と一部グレードを除いて、オフロードの走破性を向上させるマルチテレインセレクトなどを装備した。

 そして2015年8月に2度目のマイナーチェンジを行い、内外装のデザインを大幅に変更。同時にミリ波レーダーと単眼カメラを組み合わせた運転支援システム「トヨタセーフティセンスP(現在はトヨタセーフティセンス)」を全車に標準装備し安全性を向上させている。

2015年8月17日に行われたマイナーチェンジで、前後を中心にデザインが一新。エンジンフードからフロントグリルまで凸形状を保ちながらフードセンター部をえぐり、3本のグリルバーの上下にメッキを施したフロントマスクを採用。リアはライセンスプレートガーニッシュとリアコンビランプ下側をつなぐデザインとし、リアコンビランプもバックドアパネルから連続するデザインに変え、ハイリフトなイメージを表現するため、赤ランプを高い位置にレイアウト
2015年8月17日に行われたマイナーチェンジで、前後を中心にデザインが一新。エンジンフードからフロントグリルまで凸形状を保ちながらフードセンター部をえぐり、3本のグリルバーの上下にメッキを施したフロントマスクを採用。リアはライセンスプレートガーニッシュとリアコンビランプ下側をつなぐデザインとし、リアコンビランプもバックドアパネルから連続するデザインに変え、ハイリフトなイメージを表現するため、赤ランプを高い位置にレイアウト

 現行型ランドクルーザーは5人乗りのGX、そして8人乗りのAX、AX  Gセレクション、ZXの4グレードがカタログモデルとして設定されている。

 車両本体価格はGXが482万6800円、AXは524万7000円、AX Gセレクションは597万9600円、そして最上級グレードのZXは697万4000円となっている。

最上級グレードのZX
最上級グレードのZX
ZXのコクピット。最新安全装備のトヨタセーフティセンスや最新のコネクティビティも装備する
ZXのコクピット。最新安全装備のトヨタセーフティセンスや最新のコネクティビティも装備する
とてもクロカン四駆とは思えない豪華なZXのシート(8人乗り)
とてもクロカン四駆とは思えない豪華なZXのシート(8人乗り)

驚異的な下取り価格&残価率!

 すでに10年以上販売しているモデルだから、今さら新車を買っても手放す時安くなると心配している人に現在の下取り価格を紹介しよう。

 まず、2年落ちとなる2017年式ではGXが約370万円(残価率76.6%)、AXは約402万円(残価率76.6%)、AX Gセレクションは約435万円(残価率72.7%)、そしてZXが520万円(残価率74.5%)と非常に高い下取り価格となっている。

 さらに1度目の車検サイクルを迎えて相場が下がる3年落ちの2016年式は、GXが約342万円(残価率70.8%)、AXは約372万円(残価率70.9%)、AX Gセレクションは約404万円(残価率67.5%)、ZXが484万円(残価率69.4%)となった。

 そして2度目の車検を迎える5年落ちの2014年式ではGXが約275万円(残価率57%)、AXは約302万円(残価率57.6%)、AX Gセレクションは約307万円(残価率51.3%)、ZXが351万円(残価率50.3%)と5年落ちでも残価率が50%を上回る驚異的な数字を示している。

 2020年にモデルチェンジをすると、現在より若干下がるかもしれないが、人気車種だけに考えづらいうえ、もしハイブリッドのみとなったら、V8人気で高値キープということも考えられるので、安心して新車を購入できる。

次ページは : 2017年以降の最上級グレード ZXが値上がり傾向

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