ボルボXC40 & ルノーカジャー これが世界のトップミドルSUV 2選

ボルボXC40 & ルノーカジャー これが世界のトップミドルSUV 2選

2018年も半ばとなったが、世界中のメーカーのSUV戦略がとどまるところを知らない。欧米から始まったSUV人気はここ日本でも一気に広がり、国内メーカーもトヨタCH-R、ホンダヴェゼル、三菱エクリプスクロス、そしてマツダCX-5など、魅力的なSUV車を次々と輩出してきた。
ベストカーwebでは上記4車種のように、日本でも扱いすやすい全長4300mmから4500mm程度、ホイールベース2700mm程度、全幅1700mm〜1800mm台のSUVを『コンパクトミドル』として紹介しているが、このほどボルボとルノーがこのカテゴリーど真ん中の2台を発表。とくにボルボXC40は前評判が非常に高いが、なにごとも自分の目で確かめなければ気の済まない男、ベストカー編集部・梅木がこの2台に試乗してきた。その様子をお届けしたい。
文:ベストカー編集部
写真:平野 学
初出:『ベストカー』2018年5月26日号


新着ニュース その①
前評判がメチャメチャ高いボルボXC40 日本の道で乗ったら実際どうよ!?

欧州での試乗レポートなど、かなり前評判が高かったボルボXC40。まあたしかに、最近のボルボ車、例えばXC60やS90/V90などに乗ってみると、「うん、なるほど、こりゃあいいわ!!」と唸らされていたわけで、その最新モデルとなるXC40が「悪いわけはない」というのはきわめて納得できる話ではある。

が、アマノジャクな私、編集部梅木は、みんながそんなに“いいぞいいぞ”と言うと、なんかアラを探し出してやろうと視点が斜めになってしまうのでありました。

XC90を始めS90/V90、さらにXC60などはSPAと呼ばれる大型モデル用プラットフォームを採用するのに対し、今回のXC40は新開発されたCMAと呼ばれる小~中型車用プラットフォーム。サスはフロントがストラットでリアがマルチリンクとなる。

エクステリアデザインはパッとひと目でボルボだとわかるテイストを醸し出しながらも、リアクォーターのキッキングラインなど、XC60とはひと味違ったカジュアルな雰囲気を感じさせるのがポイント。エクリプスクロスなどと近いボディサイズということもあり、『身近な』雰囲気で取っつきやすさがある。

初期に導入されたのはT5R-Designで6月頃にはT4モデルなどが順次導入開始となる予定。R-Designではブラックルーフとなる。オレンジの差し色がオシャレなインテリアカラー
初期に導入されたのはT5R-Designで6月頃にはT4モデルなどが順次導入開始となる予定。
R-Designではブラックルーフとなる。
オレンジの差し色がオシャレなインテリアカラー

インテリアは縦型大型モニターなど上級モデルと同じイメージだし、インパネもソフトパッドで上質感がある。オプション設定のオレンジ内装もオシャレでいい。R-Design専用オプションだが2万5000円とリーズナブル。

上級モデルと同じ9インチの縦型タッチスクリーンモニターを採用。ベースグレードT4以外ではカーナビも標準装備となる。また歩行者、自転車にも対応する衝突回避ブレーキを含むインテリセーフは当然のように全モデルに標準装備。後席は、身長176㎝の編集部員が適正ドラポジをとったうえで膝スペースこぶし2個分、頭上スペースも充分確保され快適だ。荷室はフロアボードを畳むことでパーテーションとして使える
上級モデルと同じ9インチの縦型タッチスクリーンモニターを採用。ベースグレードT4以外ではカーナビも標準装備となる。また歩行者、自転車にも対応する衝突回避ブレーキを含むインテリセーフは当然のように全モデルに標準装備。後席は、身長176cmの編集部員が適正ドラポジをとったうえで膝スペースこぶし2個分、頭上スペースも充分確保され快適だ。荷室はフロアボードを畳むことでパーテーションとして使える

さて走り出すと、軽やかな操舵感に車体の動きがしっかりとマッチしていて、とにかく動きが軽快。タイトな箱根の山道でもサイズ感を感じさせることなくキビキビと走れるのだ。意外なまでにロールは少ないのだが、けっして乗り心地が硬いということはなく、足はしっかりと動いているし、ちょっと前のボルボ車で感じたようなフロアがブルブル震えるような感覚もない。エンジンはT5モデルの252ps/35.7kgmなのでパフォーマンスに不満などない。うーん、こうなると価格的にも売れ筋となるT4モデルに早く乗ってみたくなりました。

全モデル2ℓ、直4ターボで、T5は252ps/35.7㎏m、T4は190ps/30.6㎏m
全モデル2L、直4ターボで、T5は252ps/35.7kgm、T4は190ps/30.6kgm

◎ボルボXC40 T5 R-Design 主要諸元
全長:4425mm
全幅:1875mm
全高:1660mm
ホイールベース:2700mm
車重:1690kg
最低地上高:210mm
エンジン:直列4気筒DOHCターボ
総排気量:1968cc
最高出力:252ps/5500rpm
最大トルク:35.7kgm/1800-4800rpm
トランスミッション:8AT
サスペンション:ストラット/マルチリンク
タイヤサイズ:235/50R19
JC08モード燃費:12.4km/L

◎価格
T4:389万円
T4 Momentum:439万円
T4 AWD Momen­tum:459万円
T4 AWD R-Design:489万円
T4 AWD Inscription:499万円
T5 AWD R-Design:539万円
T5 AWD Inscription:549万円

新着ニュース その②
ルノーのコンパクトミドル カジャーはカジュアルに走って楽しいSUVだ!

カジャーはルノーが導入するCセグSUV。4455×1835×1610mmというボディサイズはXC40とも近いし、マツダCX-5よりもひと回りコンパクト。あまりSUVらしくない曲面を効果的に使ったエモーショナルなボディラインがルノーらしい。

ぬめっとした曲面を活かしたフォルムが特徴的なカジャー。ボディサイズは全長4455㎜、全幅1835㎜、全高1610㎜でボルボXC40と比べてもそうは変わらないサイズなのであった。直4、1.2ℓターボ搭載で駆動方式はFFのみとなる
ぬめっとした曲面を活かしたフォルムが特徴的なカジャー。ボディサイズは全長4455mm、全幅1835mm、全高1610mmで、ボルボXC40と比べてもそう変わらないサイズ。直4、1.2Lターボ搭載で駆動方式はFFのみとなる

搭載されるエンジンは直4、1.2Lターボで、131ps/20.9kgmというスペックからイメージするよりもトルクフルで力強い走りを味わわせてくれる。欧州向けにはディーゼルターボ4WDもあるのだが、ガソリンエンジン車はFFのみ。それでも最低地上高は200mmあり、アプローチ&デパーチャーアングルもしっかり確保されているのでキャンプ場などへのアプローチなど安心だ。

カジャーはSUVをカジュアルに味わえる一台だ。

シンプルでスッキリした印象のインテリア。モニター画面は標準装備だが、カーナビは用意されず、手持ちのスマホを接続して地図機能を使用する。メーターパネルは色とグラフィックを変更可能
シンプルでスッキリした印象のインテリア。モニター画面は標準装備だが、カーナビは用意されず、手持ちのスマホを接続して地図機能を使用する。メーターパネルは色とグラフィックを変更可能

◎ルノー カジャー インテンス 主要諸元
全長:4455mm
全幅:1835mm
全高:1610mm
ホイールベース:2645mm
車重:1410kg
最低地上高:200mm
エンジン:直列4気筒DOHCターボ
総排気量:1197cc
最高出力:131ps/5500rpm
最大トルク:20.9kgm/2000rpm
トランスミッション:7速DCT
サスペンション:ストラット/トーションビーム
タイヤサイズ:225/45R19
JC08モード燃費:─
価格:347万円

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