ホンダのプレミアムブランドであるアキュラがニューモデル「ADX」を発表した。エントリークラスを担うコンパクトSUVだが、五角形グリルとニラミの効いたライトがコワモテ顔でかっこいいw。これ日本に入れてくれないかなあ!
文:ベストカーWeb編集部/写真:アキュラ
【画像ギャラリー】スポーツカーみたいな顔付きを見て! ADXのスポーティさにまいった!(22枚)画像ギャラリー■HR-Vの兄弟モデルだがトンガリ度が違う!
北米のアキュラには、現在「ZDX」「RDX」「MDX」という3つのSUVがラインナップされている。ADXはそこに加わる4番目のモデルだが、車格的にはコンパクトで、アキュラのエントリー層を担うクルマだ。
基本的ななりたちはホンダのZR-V(北米名HR-V)と共通している。104.5インチ(約2654mm)というホイールベースは同じで、全高、全幅もほぼ同一だが、全長のみ、ADXのほうがZR-Vに対して150mmほど長くなっている。
エクステリアの印象もZR-Vに似てはいるが、アキュラのプレステージ性を表現するため差別化も行われている。ウインドウ下端のラインは後方でキックアップしているし、テールレンズも鋭さを増している。
一番違うのはフロントマスクだろう。顔付きはアキュラではおなじみの「五角形グリル+横基調のヘッドランプ」に置き換えられているのだが、実にスポーティで精悍だ。ホンダのZR-Vがどちらかというと「おちょぼ口」なので、「ADXいいじゃん!」と感じるユーザーは少なくないはずだ。
ホイールは標準で18インチ、上位グレードは19インチとなる。タイヤサイズは前者が225/55R18、後者は235/45R19だ。
インテリアはアキュラの文法に則ったもの。最近のホンダ車に見られるエアコン吹き出し口が横に延びたようなダッシュボードはなく、ドライバーの存在を重視したコックピット重視のデザインがなされている。センターに陣取るタッチ式スクリーンが9インチと小ぶりなのがちと残念だ。
【画像ギャラリー】スポーツカーみたいな顔付きを見て! ADXのスポーティさにまいった!(22枚)画像ギャラリー■価格は3万ドル台半ばから!
お次は中身の話。まずパワーユニットだが、ZR-Vイチ押しのハイブリッド「e:HEV」は積まれず、シビックとも共通の1.5リッター直噴4気筒ターボのみとなる。パワーとトルクは公表されていないが、ひょっとしたら北米インテグラと同じ200ps仕様を搭載してくるのかもしれない。
足回りについては、ADX専用のチューニングが施された。電動パワステとスポーツサスペンションを最適化し、走る楽しさと連戦された乗り心地を両立させたというから、ZR-Vよりも引き締まった乗り味を想像する。
トランスミッションはCVTのみだが、スポーツドライビング向けのチューニングがなされており、パドルシフトはもちろん、ブレーキング時の早期シフトダウン、フル加速時のステップシフトプログラムなどで、マニュアルミッションを扱うような楽しさがあるという。
ドライビングモードは、標準モデルだとスノー、コンフォート、ノーマル、スポーツという4種類から選べる。それぞれの設定ではスロットルレスポンス、トランスミッションマッピング、ステアフィール、車内サウンド、メーター色などが変更され、シーンに最適化された運転が可能になる。
この新型ADXは、アキュラの2025年モデルとして、2025年初頭にアキュラディーラーの店頭に並ぶ予定。ベースモデルの価格が3万ドル台半ば(約540万円)というから、若いユーザーにも刺さるモデルとなるだろう。
近年のホンダのSUVにはとんがったモデルがないだけに、このADXの存在は日本にいても気にかかる。アキュラのサービス網がない日本ではないものねだりだが、こんなSUVをホンダがラインナップしてもいいと思うのだが……。
【画像ギャラリー】スポーツカーみたいな顔付きを見て! ADXのスポーティさにまいった!(22枚)画像ギャラリー
コメント
コメントの使い方