年末年始、家族とクルマで帰省したものの、「お父さんのクルマに乗るとクルマ酔いする!」「ヒヤヒヤした!」と不評を買ってしまったアナタ。同乗者がそう思うのと同時に、周りのドライバーからもじつは不評だったり……。そこで今回はそう思われないための運転術を解説する。
文/山口卓也、写真/写真AC、アイキャッチ画像/geargodz@Adobe Stock
【画像ギャラリー】ちょっとした工夫で運転上手に激変できる!?(10枚)画像ギャラリー■“運転上手”とはどんなドライバーか?
“運転上手”というと、「レーシングドライバー!」と思う人もいると思うが、ここでいう“運転上手”は路上での運転の話。
つまり、クルマを制御する操作が上手いというより、「同乗者や周りのドライバーが安心・安全に乗っていられる運転か?」を指している。
そこでここからは、どんな運転が“下手”と思われるのか? その対策を考えてみよう。
【画像ギャラリー】ちょっとした工夫で運転上手に激変できる!?(10枚)画像ギャラリー■“運転が上手い”と思われるコツその1 風圧を考えて車速を調整する
高速道路で前車・後車と適度な車間距離を保って走る時、「ギューン……ギューン……」とエンジン音がやたらと上下する人がいる。
同乗者はドライバーのアクセルオン・オフに同調して微妙に前後に揺れている……。
これは、スピードを出すためにアクセルを踏み、今度はスピードが出すぎたのでアクセルを急に緩める(もしくはブレーキを踏む)を繰り返しているからだと思われる。
同乗者にとってこの操作は、体が微妙に前後に揺れることで不快に感じるもの。同じような動きに、止まる寸前のブレーキ踏み込みも、“カックンブレーキ”としてかなり不評。
カックンブレーキとならないためには、止まる寸前にほんの少しブレーキペダルへの入力を「スッ」と抜いてやればいいのだが……。
さて、高速道路を一定の速度で走るコツは、風圧を味方にして走ること。つまり、アクセルへの入力を軽く緩めると、風圧によって自動的に減速することを考えて走ればいい。
ちなみに、前走車に近づきそうだな……と感じたらほんの少しだけアクセルペダルから力を抜いてやるだけで、ブレーキをかけたり一気にアクセルペダルへの入力を抜かなくとも風圧によってクルマは加速力を緩める(=減速する)。
そして“同乗者にわからない程度”の軽いアクセルオンで、また速度一定を保つといい。
この操作、流れのいい一般道でほとんどブレーキランプを点灯させずに一定の車間距離を保って走っている人は実践している。
【画像ギャラリー】ちょっとした工夫で運転上手に激変できる!?(10枚)画像ギャラリー■“運転が上手い”と思われるコツその2 ハンドルは切りすぎない&慌てて戻さない
交差点を曲がった後にフラつくクルマをよく見かける。
これは、交差点で曲がる時に必要以上にハンドルを切りすぎ、曲がり切った後に「曲がりすぎた!」とばかりに慌てて戻していることが原因と思われる。
ハンドルを戻す際にハンドルから少し手を離してシュルシュル……と戻す“滑らし戻し”をする人もこうなりがち。
同乗者にとって不快なのが“その1”では前後への揺れだったのに対し、こちらは左右への揺れが同乗者に不快感をもたらす。
また、左折時にいったん右にハンドルを切ってから曲がる“あおりハンドル”も同じ動きのため不快に感じる。
あおりハンドルに関しては、対向車も「え! こっちに曲がるの!?」と恐怖を感じる行為でもあるので、下手を通り越してかなり危険な行為であることは認識していただきたい。
さて、交差点でのハンドル操作。
ハンドルは常に軽く握り、送りハンドル(左右の手を少しずらしながら操作)や車速の低い鋭角ターンのときはクロスハンドル(左右の手がクロスするように持ち替えて操作)でハンドルを戻すようにするとフラつきは解消されるので試してほしい。
正しいハンドルの回し方を動画でチェック!
【送りハンドル? クロスハンドル? 】ハンドルの回し方はどっちがいい?
また、ハンドルは切り足すことはあっても戻すことのない(切りすぎない)ように意識。そしてハンドルは一気に切るのではなく、ジワ〜っと少しずつ切るイメージで。
さらに、カーブの曲率とスピードに合ったハンドル操作のために、目線を遠くに置くことも重要だ。
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