50代のおじさん世代にとっては当たり前のドライビングテクニック。しかしZ世代やクルマ好きではない人にとっては、ただの知らない、マニアックなものかもしれない。いや、今ではそのおじさん世代でも忘れさられているかもしれない。そんな昔のドライビングテクニックは今でも通用するのだろうか?
文/ベストカーWeb編集部、写真/ベストカーWeb編集部、Adobe Stock
■スマートな運転のスローインファストアウト
これはコーナーの手前で減速し、出口を目指して、ステアリングを切り増ししながらクリッピングポイントを過ぎたらアクセルを踏み増して加速してコーナーを抜けるというドラテク。
要はコーナー手前では減速して出口に近づいたらアクセルを踏み増してGを出さすに曲がる方法。コーナー手前やコーナーの真ん中でアクセルを踏む、いわゆオーバースピードで突っ込めばクルマは横に振られるし、Gがかかってコーナー途中でブレーキを踏む下手な運転になってしまう。
これは何もサーキットだけでなく、ワインディングや郊外のコーナーでも(スピードは低くても)通用するドラテクだ。
■今では目障りなポンピングブレーキ
50代以上のおじさん世代にとっては、ABSがなかった頃に、一度にブレーキを強く踏むとロックがかかるため、二度や三度にわけてブレーキを踏む行為で、ポンピングブレーキをすると短い距離で停まることができる。
ではポンピングブレーキを今やるとどうなるか? 高速道路では後続車に早めにブレーキを踏まなければいけないことを知らせるために有効だと思うが、速度域が低くブレーキを一度踏めば急停車できる街中では後ろのクルマには迷惑かもしれない。
■MTの基本中の基本といわれる華麗なヒールアンドトゥ
スポーツ走行で素早いコーナリングを行うための運転テクニックにヒール&トゥがあります。右足のつま先(トゥ)でブレーキを踏みながら、右足のかかと(ヒール)でアクセルを吹かし(ブリッピング)、シフトしたギヤに適切なエンジン回転数を合わせることで、コーナーの立ち上がり時に鋭い加速を得るドライビングテクニックだ。
もっと細かくいうと、右足のつま先(トゥ)でブレーキを踏んで、シフトダウンの瞬間につま先の踏力を維持したまま。右足のかかと(ヒール)でアクセルを「ちょん」とあおり、エンジンの回転数を上げて低いギヤにつなぐことでスムーズな挙動につながるのだ。
もちろん、街中ではする必要もないが、ワインディングやサーキットでのスポーツ走行には必須なので、まだできていない人は練習して習得したい。
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