かつて一世を風靡したスバル レガシィ。ツーリングワゴンやB4が消え、レガシィの名はアウトバックのみが継承していたが、ついに日本向け生産が2025年夏で終了する。別れの時が近付くなか、プロのクルマ好き5名がレガシィを語る。
※本稿は2024年11月のものです
文:渡辺陽一郎、国沢光宏、岡本幸一郎、ベストカー編集部/写真:スバル、ベストカー編集部 ほか
初出:『ベストカー』2024年12月26日号
大型化していなかったら……渡辺陽一郎
約30年前に登場した最初のアウトバック(日本名はレガシィグランドワゴン)は、ワゴンをベースに開発することで、悪路走破力と舗装路の安定性、居住性と積載性を高次元で両立させる優秀なSUVだった。
しかしその後は北米指向を強めて拡大路線に走り、国内の売れゆきを下げた。当たり前の悲しい結末だ。肥大化する前の功績を考えると、レヴォーグレイバックではなく「レヴォーグアウトバック」にすべきだった。
【画像ギャラリー】レガシィファミリーの中でも特に人気だったスバル レガシィアウトバック(BP系)(24枚)画像ギャラリー絶版への道は5代目から始まっていた……国沢光宏
この件、アウトバックというよりレガシィが姿を消すということである。1989年にデビューしたレガシィは、苦境に陥ってたスバルを救い、スバルというブランドを世界に広めた。日本のクルマ好きにとっても1990~2000年代前半までレガシィの話題はネタとして特上だった。
ちなみに私も初代から4代目までレガシィのユーザーでした。レガシィの絶版への道は、5代目から始まっていたと思う。
【画像ギャラリー】レガシィファミリーの中でも特に人気だったスバル レガシィアウトバック(BP系)(24枚)画像ギャラリーレガシィがこんなに立派になるなんて……岡本幸一郎
若い頃に2代目のツーリングワゴンに乗っていた時期もあったし、レガシィの専門誌の仕事もがんばっていたので感慨深いですね。
当時はレガシィの名の付くクルマがやがてこんなに大きくて立派になるなんて思いもよらなかったですよ。それなのに雪の上だとスポーツカーのように軽やかに走れちゃうんですよね。
アウトバックならではの車高も絶妙でよかったし、他にはない独特の雰囲気を持ったクルマでした。
【画像ギャラリー】レガシィファミリーの中でも特に人気だったスバル レガシィアウトバック(BP系)(24枚)画像ギャラリー今のアウトバックいいですよ……ベストカー編集長・飯嶋
アウトバック、なんか次期型は普通のSUVスタイルになるようですが、いやいや、「ワゴンなのに悪路行ける」という意外性がアウトバックの魅力でしょう。
というわけで今のアウトバック、いいですよ。路面の凹凸を舐めるようにいなす乗り心地なんて最高です。1.8Lターボもパワフルではないけれど、前述の乗り心地とキャラクター的整合性が取れていて最高です。
現行アウトバック、とにかく最高なんです!
【画像ギャラリー】レガシィファミリーの中でも特に人気だったスバル レガシィアウトバック(BP系)(24枚)画像ギャラリー残念だけど仕方がないのかな……ベストカー・古川
4代目レガシィツーリングワゴンに乗っていた自分にとっては、その名を受け継ぐアウトバックが日本でなくなってしまうのはやはり残念。
そのワゴンに乗って素晴らしいと思ったのが積載性。荷物がちょっと多いくらいなら、何も考えずに積み込めるのが何より便利でした。
それにボディのサイズ感もよかったわけだけど、北米市場がメインになった今のレガシィが日本から消えてしまうのも仕方がないのかなとは思います。
【画像ギャラリー】レガシィファミリーの中でも特に人気だったスバル レガシィアウトバック(BP系)(24枚)画像ギャラリー
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