オートサロンの日産ブースで注目なのが、昨年もマーチ・パティシエコンセプトで話題を呼んだ中古車プロジェクトだ。今年も2台のエクストレイルが、このプロジェクトで新たな命を吹き込まれた。そこには、粋な演出もあったぞ。
文/写真:佐々木 亘
【画像ギャラリー】めちゃくちゃカッコいいやんけこのエクストレイル!! 日産これからもどんどん再生させていってくれぇぇ!!(9枚)画像ギャラリー■好きを詰め込みChill(チル)を感じる世界を演出
日産ブースに展示されたエクストレイルは、T32型とT33型の2台。
T32型はエクステリアや足回りをJAOSのパーツで固め、マット系のグリーン塗装で無骨さを生み出している。ドアミラーやフェンダーガーニッシュは少しゴールド系の塗装を施し、シックな中にも煌びやかさを与えた。
隣に展示されたT33型もエクステリアにはJAOSパーツが目立つ。こちらはヒッチメンバーを付け、後方でトレーラーを引いているのが大きな違いだ。
ボディカラーはゴールド系の塗装で、ドアミラーやフェンダーガーニッシュはマッド系のグリーン。そう、前述のT32型とは、ボディとフェンダーの塗装色が反転しているのだ。実に面白い。
ラゲッジスペースには2段ラックが備えられ、T32型にはレコードプレーヤー、T33型にはエスプレッソマシンが備えられた。
T33型はe-POWERモデルなので、1500Wの給電ができ、エスプレッソマシンを置いておけば、お湯も沸かせるしコーヒーも淹れられる。
残念ながらT32型には1500W電源は無いのだが、代わりにポータブルバッテリーfrom LEAFを積み込んだ。このポータブルバッテリーは「音」との相性が非常によく、電気にノイズがのらないため、レコードプレーヤーを動かすにはもってこいというわけ。
またこの2段ラックは、引き出しのように動かして使えるという。これはエクストレイルのT31型にあった、引き出し式のラゲッジアンダートレーがモチーフになっていた。歴代エクストレイルの良さも存分に詰め込んでいる、見事な中古車再生プロジェクトだ。
【画像ギャラリー】めちゃくちゃカッコいいやんけこのエクストレイル!! 日産これからもどんどん再生させていってくれぇぇ!!(9枚)画像ギャラリー■隠し文字「25」に込められた想い
実はエクストレイルの2段ラックは、文字になっている。引きで2台を見ると数字の25になっていることが分かった。
実はこれ、2000年に初代モデルが登場したエクストレイルの「25周年」と、オートサロン2025の「25」がかけてある。エクストレイルは、四半世紀ユーザーから愛されたブランドになった。
ちなみに、オートサロンの日産ブースに展示されてきた歴代コンセプトカーには、毎年その年の数字を隠し文字として入れてきたという。(知らなかった…。)
これまではひっそりと、本当の隠し文字として入れてきたが、今回は2025年とエクストレイル25周年が同じ数字だったことから、大々的に「25」を押し出したらしい。
来年はきっと、何かしらのコンセプトカーに「26」の隠し文字が入っているはず。是非来年のオートサロンに足を運ぶ際には、日産ブースで「26」を探してみてほしい。
カスタマイズも仕掛けも面白く、もっと時間をかけてゆっくりと、製作意図をくみ取りながらコンセプトカーを堪能したいと思わせる日産ブース。次はどんな仕掛けを施してくるのか。来年のオートサロンでも日産ブースには大注目しよう。
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