クルマを維持していくうえで欠かせないのがエンジンオイルの交換。一般的には普通乗用車であれば1万5000kmごと、もしくは1年に一度と言われがちですが、今一度適切の交換のタイミングを見直していきたいと思います!
文:往 機人/写真:Adobe Stock/ベストカーWeb編集部
【画像ギャラリー】GRヤリスMコンセプトに搭載!! トヨタが新型4気筒エンジンに熱視線!!(8枚)画像ギャラリーエンジンオイルの交換時期をおさらいしよう!!
エンジンオイルの交換を、ディーラーや馴染みの店にお任せしている人なら、そろそろ交換の時期ですよというお知らせが届くケースも多いでしょうから、それに従っていれば問題無いと思います。
ですが、少しでも費用を抑えるためや、アクセスのしやすさからカー用品店で交換をする人、あるいはクルマいじりが好きだったり、愛車の整備は自分で行いたいと考えている人の場合はその限りではなく、交換時期を自分で決めなくてはなりません。
クルマに長く乗っている人ならオイルの交換時期は頭に入っていると思いますが、乗り始めたばかりの人や、これまでショップにお任せしていたという人はなかなかその判断が出来ないのではないでしょうか。
ここではそのオイル交換の時期について、基本的な考え方を紹介していきたいと思います。
【画像ギャラリー】GRヤリスMコンセプトに搭載!! トヨタが新型4気筒エンジンに熱視線!!(8枚)画像ギャラリー交換が必要な本当の理由って?
そもそも、なぜクルマのエンジンオイルは定期的な交換が必要なのでしょうか? 答えは「オイルは劣化すると本来の働きができなくなるから」です。
エンジンオイルの役割は意外と多くて、メインの金属の摺道部を潤滑によって保護し、エンジンの動きをスムーズに保つという役割があります。
そのほか、燃焼で発生した熱をエンジン内部から外に伝えて冷却の手助けをしたり、摩耗で生まれる金属の破片や燃焼によって発生するカーボンなどの不純物をフィルターまで運んで取り除く効果も。
あるいは摺道部分のすき間に入り込んで燃焼ガスなどを外に逃がさないようにシールしたりと様々です。
エンジンオイルには、それらのいろいろな役割をより効果的に発揮できるように“添加剤”がブレンドされていて、燃焼の高い熱に晒されたり、湿気が混じったり、燃焼ガスの成分に影響されたりしているうちに添加剤の効果が薄れ、本来の性能が発揮出来なくなっていきます。
劣化がそれほど深刻では無い状態であれば、目に見えてエンジン内部にダメージが入る心配は高くはありませんが、徐々にカーボンなどの不純物が堆積したり、すき間を防げなくなっていくと、その影響が徐々に蓄積していきます。
それも気にせず長期間放置していると、徐々に不具合が大きくなり、エンジンの稼働を妨げるような状態になることもあります。そのオイルが持つ本来の性能を取り戻すため、オイルの交換が必要になるのです。
【画像ギャラリー】GRヤリスMコンセプトに搭載!! トヨタが新型4気筒エンジンに熱視線!!(8枚)画像ギャラリー1年ごとに交換は必要なし!? オイル交換時期のセオリーとは?
エンジンオイルの交換時期には目安とされてきたセオリーというものがあります。ごく一般的なものは、「距離では1万5000kmごと、期間では1年ごと」というものです。
これはいろいろな統計や現場での経験則を総合したものでそれなりに説得力のあるものなので、今でもそのセオリーに従って交換をしているという人も少なくないと思います。
しかしこれはあくまでも一般論で、しかも数十年前から言われてきたものです。今はエンジンオイルの進化もかなり進んでいますし、車のエンジンの製造精度も向上しているため、そのセオリーにはあてはまらないケースも多くなっています。
そうした技術の進歩はオイルの交換時期を延ばす方向に働きますので、そういう意味では先述の一般的なセオリーに従っていれば安全マージンが多く保てるので間違いはないと言えます。
しかし、クルマのエンジンは多様化が進んでいて、ハイパフォーマンス車と低燃費車とではエンジンオイルに求められる性能や役割が異なるため、ひとくくりにセオリーを定めるのが難しくもなっています。
ターボや高回転高出力なエンジンでは燃焼の発熱や負荷が高いので、オイルの劣化も早く進みます。一方で、低燃費エンジンでは負荷が少ないので時期が長く取れるかというとそうとは言い切れません。
低燃費エンジン用オイルの主流は、フリクションロスの低減のため低粘度化が進んでいるため、油膜維持のための添加剤が加えられている傾向があり、劣化の影響を受けやすいものもあります。
また、使用状況によっても劣化する具合に大きく差が出ます。たとえば、通勤や買い物で毎日乗っているという場合、単純に稼働時間が多くなることでオイル交換のタイミングは早まる傾向にあります。
他方で、コンスタントにオイルに熱が加わっているため、混入した水分が蒸発して劣化を遠ざけるという側面もあります。
逆に、年に数回しか乗らないという場合はその水分が抜けきらずに残るため、乳化して劣化が進む傾向があるので注意が必要です。
あるいは高速道路をよく使うという場合は、比較的高い回転を維持して走るため、その熱や負荷によって劣化は早まる傾向があるでしょう。
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コメント
コメントの使い方「メーカーの指示に従え」って結論出てるじゃん。素人が半生でオイル交換する回数よりも、メーカーはもっと沢山テストして最適解を導き出している。オイルをケチってエンジン壊すのもバカバカしいけど、頻繁に交換して資源を無駄遣いするのも愚かな行為だよ。
整備に携わる人間から言わせてもらうと、同じ10万キロの車でも5000サイクルで交換してきた車と15000サイクルの車ではエンジンを開けた時の綺麗さが全く違うというのは事実。10万キロ乗らずに売るなら関係ないけど、それ以上乗りたいと考えてるなら5000交換で間違いはない。ちなみに、エンジンオイルを頻繁にするよりも車を買い替えるほうが環境負荷は大きいですね。
まだこんなん言ってる人居るんだね
あくまでも舗装された平坦な信号もない勾配も無い道を走ってれば、なのに…
それ以外は全てシビアコンディション扱いなのに、他人の車なので壊れようが壊れまいがどうでもいいけど、ただ、こういう記事でそれを信じる人も居るから辞めて欲しい
オイルの交換時期と粘度は車の取説に明確に記載されています。
ここのコメント欄を見るに「壊れなければ良い」みたいな感覚の人ばかりで、中古車を買うリスクの高さに愕然としました。
私は自分の車が大好きで、いつまでも一緒にいたいので取説に従う、かつ、良いオイルとエレメントを使います。
自分が納得する距離で交換すればいいしそれを他人が強要するのもおかしい。
ディーラーはその車が下取りに入った時にできるだけコンディションが良い状態で下取りしたいから早目にさせたいしオイル警察とか外野が納得する距離とオイルブランドで入れたら
大変な事になりますね。
だからオーナーが好きな交換サイクルで交換すればいい。
車検ごととか2万キロで交換してトラブルったとしてもそれは自己責任だから
通算でトヨタ3台(すべて1NZ-FEエンジン)ほぼ毎日仕事で使っていますがメーカー推奨距離(15000㎞)で交換していますがエンジンオイルが起因のトラブルはありません。販売店がお客様の使用方法なら7500㎞で交換しましょうとか添加剤入れましょうとか言ってきますが無視しています。
街乗りで車に疎くてオイル交換は車検時のみでも壊れない。
最大限車の性能を引き出したい方以外はそんな感じで大丈夫。
1年交換したい方は変えればよろしい。
10年10万キロ乗るって方は変えた方が良いだろうが
人それぞれ。
1万5000キロもオイルを使用するのは一般的では無いと思う。
近年の低粘度オイルでそんな長距離を走らせたらオイル減りしてエンジンを焼き付かせる可能性が高いと思います。
逆に走行距離が極端に少ない場合は1年に1回の交換サイクルでも問題は無いと思います。
普通の感覚が既に違う(驚)半年or5,000㎞が普通の世代です。25年ほど5,000㎞毎でやってきまきたが、取説読んで半年交換にたどり着きました。
年間走行距離14,000〜15,000㎞で降灰が日常茶飯事な地域のシビアコンディションなので。
今日は、ランエボのオイルを交換しました。9月以来の交換。前回から1000キロちょっとだった。
以前は4Lで1万くらいのを入れてだけど、新車から、20年以上経ち、自分も休みの日に家から出なくなり、あまり乗らなくなったので、普通の純正程度のオイルを使ってる。
まあ、通勤で往復、1日4キロ、1週間でも30キロちょっと、半年で1000キロ前後なんで、安くて良いや、となってる。
ロータリーエンジンはレシプロエンジンのオイル交換サイクル、粘度、圧縮保護等と違います。初心者が間違えやすいので追加記事を希望します。
エンジンオイルの中で最高級オイルになるロータリーエンジン専門オイルを是非調査して記事にしてほしい。
一つのオイルメーカーで結論を出さないで、さまざまオイルメーカーを取材していただきたいと期待しております。
最近のエンジンの話ししてるのにね