予備のアルミホイールなどをベランダや車庫に放置していないだろうか。近年アルミホイールを狙った盗難被害が急増している。スクラップ金属として売り払ってしまうケースが大半のようだ。クルマユーザーはしっかり対策せねば!
文:ベストカーWeb編集部/写真:Adobestock(トビラ写真=buritora@Adobestock)
アルミ缶や銅線だけじゃなくホイールも狙われてる!
近ごろ、スクラップとしての価値に目を付けた「金属盗」という犯罪をよく耳にするようになった。回収に出されたアルミ缶やマンホールのふた、門扉、側溝を塞ぐグレーチング、太陽光発電に使う銅線などが狙われるようだが、クルマ好きに身近な用品もそれに含まれる。アルミホイールだ。
たとえば群馬県。群馬県警が2024年春、屋外に置かれたタイヤやホイールの盗難被害が増えていると発表して注意を促したが、今年に入ってもいっこうに減らないらしい。
特に被害が目立つのがスバル360の故郷、伊勢崎市。地元紙上毛新聞が報じたところによると、伊勢崎署管内では年初~6月15日の間に約120件の盗難があり、この数字は前年同期比約1.7倍だという。伊勢崎署にも確認したところ、同様の回答を得た。
アルミホイールは鍵のかかる倉庫に保管するべし!
対策として群馬県警では、タイヤやアルミホイールを保管する際の注意点として以下のように呼び掛けている。
・鍵のかかる倉庫や物置に保管する
・タイヤやホイールをチェーンなどで固定し、カバーで覆う
・外部から見えにくい場所に保管する
・防犯カメラやセンサーライトを設置する
・タイヤショップなどのタイヤお預かりサービスを利用する
群馬じゃないからと安心してはいられない。アルミホイール盗難は全国で発生していると考えていいだろう。
スクラップアルミの相場はここ数カ月低調傾向にはあるが、それでもホイールの場合は、小径のもので1本1000円、大径サイズなら1本1500円程度にはなる。盗難犯はこの価値に目を付けて、侵入しやすい住宅や工場を探しているものと思われる。
あるべきところにあるべきものがない現実に直面したときのショックは大きい。外から見つかりやすいところにホイールを保管している人は、急いで対策を取ることをオススメする!


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