普段何気なく操作しているその運転操作、実はAT車やCVT車の寿命を縮めているかもしれません。最新車種でも避けたほうがよい「NG習慣」を徹底解説。この記事を読めば、あなたの愛車の健康寿命がグッと伸びるかも!?
文:ベストカーWeb編集部/写真:ベストカーWeb編集部、Adobe Stock(トビラ写真:あんみつ姫@Adobe Stock)
【画像ギャラリー】AT車を長持ちさせたいなら!! やっちゃいけないNG行為とは(4枚)画像ギャラリー1. 停車中にDレンジからNレンジに頻繁に切り替える
クルマの運転は、日々の積み重ねが車両のコンディションに大きく影響します。特にATやCVT(無段変速機)を搭載したクルマは、便利さの反面、構造が精密で繊細。何気ない操作が、長期的にダメージを蓄積する可能性があります。
ここでは、多くのドライバーが無意識にやりがちな「NG習慣」を3つ取り上げ、それがなぜ悪影響なのか、最新技術との関係、そしてどうすれば防げるのかを解説します。
信号待ちや渋滞時、節約意識からDレンジをNレンジに変えて待つ方もいますが、これは注意が必要です。
従来のATは、油圧クラッチやワンウェイクラッチなどの精密部品を油圧ピストンで制御して変速を行います。そのため、N→Dのたびに内部でクラッチがつながったり切れたりし、その衝撃が蓄積すればクラッチ板の摩耗を早める原因に。摩耗粉が油圧経路に混じれば、シフト不能といった大きなトラブルにもつながります。

ただし、現代の車両では「ニュートラルアイドル制御(ブレーキペダルを踏んで停車している際にATが自動的にニュートラル状態になる機能のこと。これにより、アイドリング時の振動を低減し、燃費を向上させることができる」や「アイドリングストップ機能」が普及。Dレンジのままでも内部で駆動力を切り離してくれる設計が主流です。
結論:信号待ちはDレンジのままでOK! とくにアイドリングストップ車はNレンジに入れると燃費が悪化することもあるため、操作は慎重に。
2. 停止する前にD→R、R→Dに切り替える

駐車や切り返しのとき、クルマが完全に止まる前にシフトを切り替えていませんか? これも見落とされがちなNG習慣です。
近年のATやCVTでは、一定速度以上でのシフト操作が物理的にできない構造になっており、すぐに壊れることはありません。しかし、繰り返すことで内部のクラッチやブレーキにストレスが蓄積し、結果的にトランスミッション寿命を縮める可能性は否定できません。
特に、車庫入れなどで「ゆっくりだけど停止しきっていない」状態でのシフトは要注意です。
結論:クルマを長持ちさせたいなら、必ずクルマが“完全に停止”してからシフトチェンジを行うクセをつけましょう。
3. 駐車時にPレンジだけで済ませてしまう
「坂道じゃないから大丈夫」と思って、パーキングブレーキを使わずPレンジだけでクルマを止めていませんか?
実はこれ、大きな間違いです。Pレンジでは「パーキングロックポール」という金属部品がギヤに噛み合ってクルマを動かないようにしていますが、この機構だけに頼るのは非常に危険です。勾配やちょっとした衝撃でロックが外れて車が動き出す恐れがあります。
また、法律でも「クルマを離れるときは完全にブレーキをかけること」が義務付けられており、怠ると厳しい罰則が科されることもあります。
結論:正しい手順は以下の通りです。
・フットブレーキで停止
・パーキングブレーキを引く
・Pレンジにシフト
・エンジン停止
この順番を徹底するだけで、あなたの愛車も周囲の安全も守ることができます。






コメント
コメントの使い方他誌より抜粋。頻繁にDとNを往復させるとATの寿命が縮む・・・とは確かに聞くフレーズだ。しかしよくよく考えてみると、そのような使い方をしたATの故障率が高いか低いかの統計的資料があるわけじゃなし。そのような調査を行っているどこかの機関があるわけでもない
AT製造メ-カおよび自動車メ-カ-は、N⇔Dにシフト切り替えを数10万回以上繰り返し耐久試験をやってると思います。
節約のためにDからNに入れている訳ではないのでは?
誤発進等の防止のためでしょ
自分はやらないけど