1991年の歓喜を、あなたは覚えているだろうか。夜明けのル・マンで、オレンジとグリーンのマシンがチェッカーを受けた瞬間を。京商が紡ぐ「MAZDA 787B」のミニカーは、あの日の熱狂と感動を、今ふたたび手の中に蘇らせる。
文:ベストカー編集部 鈴村朋己/写真:京商
【画像ギャラリー】マシンに付いた傷や汚れの再現度すごくない!? レース後仕様787Bのミニカーの完成度が高すぎるから要チェック!!(11枚)画像ギャラリーあの歓喜のチェッカーフラッグが、手のひらで蘇る
1991年のフランス・サルトサーキット。夜明けの空にオレンジと緑の閃光が走り抜け、チェッカーフラッグを掴んだ瞬間、日本中のクルマファンが涙した。日本車で初めて、しかも世界で唯一のロータリーエンジンで、ル・マン24時間を制した瞬間だった。
偉業を成し遂げたのは名車中の名車、マツダ787B。その伝説が、1/64スケールの小さな世界で再び動き出す。
京商が贈る『KYOSHO MINI CAR & BOOK』第22弾は、ただの模型ではない。アルミホイールの造形、ステッカーの再現にウイングの角度まで。そのすべてに宿るのは、あの勝利を現場で見届けた人々の記憶と情熱だ。
そして付属の小冊子には、当時のチームメンバーの証言や、マツダミュージアムの展示車両を取材した記事を収録。ページをめくれば、読む者は「栄光の91年」へとタイムスリップする感覚に陥るだろう。
通常盤はファミリマートの一部店舗で8月26日(火)から順次展開を開始する。価格は4400円だ。
アフターレース仕様が語る“戦いの痕跡”
さらに京商オンラインサイト限定で登場するのが「AFTER RACE」仕様。500台限定で、ウェザリングを施したその姿はただ美しいだけではない。
24時間の激闘を終えたマシンの疲労と誇りをそのまま閉じ込めた、コレクター心を震わせる一台だ。台座のグリーンもまた、勝利を祝う舞台装置のように輝きを放つ。こちらは8月22日(金)から京商オンラインサイトで発売を開始。価格は3520円だ。
かつてはコンビニで購入できるミニカーシリーズとして、多くのファンに愛された京商CVSミニカーシリーズの魂を受け継ぎながら、新たなフォーマットで広がる『KYOSHO MINI CAR & BOOK』。
累計1500万台以上の歴史を背負い、なお挑戦を続けるその姿は、まるでマツダのロータリースピリットそのものである。
当時の歓喜を知らない世代にも、そして共に熱狂した世代にも。手のひらに宿る787Bは、確かに語りかけてくれるはずだ。
















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