2028年登場予定のトヨタ GRセリカは、駆動方式にミドシップ4WDを採用するという。ミドシップの希少性と特別感で、ますますセリカが楽しみになってくる。ここでは、2025年までに販売された日本のミドシップ車をご紹介する。
※本稿は2025年8月のものです
文:永田恵一/写真:ホンダ、トヨタ、マツダ、ベストカー編集部 ほか
初出:『ベストカー』2025年9月26日号
スポーツカーだけじゃない! ミドシップ採用車は多種多様
ここでご紹介する、販売された日本車ミドシップモデルの数だが、一部が抜けていたとしても30車には届かない。
これまで登場した歴代の日本車の数を考えれば、この少なさこそ「スペシャル」である証明。なかには市販を断念して1台だけ登録されたモデルもある!!
ホンダ バモスホンダ(1970年)
当時の軽トラTN360の基本コンポーネンツを使い、ドアはバーで代用するなど、いかにも楽しげなモデルながら、販売は超低調だった。
初代トヨタ MR2(AW11・1984年)
当時のカローラのパワートレーンを使った横置きミドシップ。Tバールーフの設定など軟派な面も持ち、後期型で1.6Lスーパーチャージャーも追加。
2代目トヨタ MR2(SW20・1988年)
セリカのパワートレーンを使うなど、2代目は車格を向上。1型のターボ車は危うい面もあったが、5型までの改良で完成度を高めた。
初代トヨタ エスティマ(1990年)
エンジンは1列目下に75度傾け搭載し、短いノーズを持つ画期的なミニバンで、高コストなどの難点もあったが、素晴らしい操安を実現。
初代ホンダ NSX(1990年)
ポルシェ 911やフェラーリ 328をターゲットにしたエンジン横置きミドシップ。優れた基本設計と改良の賜物で15年生産された。
ホンダ ビート(1991年)
エンジン横置きミドシップ+オープンの軽スポーツ。3連スロットルながらNAのため速くはないが、バイク的楽しさが魅力だった。
マツダオートザム AZ-1(1992年)
エンジン横置きミドシップ+ガルウイングドアという軽スポーツで、物珍しさはあったが、走りはトリッキーだったのも事実だった。
トミーカイラ ZZ(1996年)
アルミモノコック+FRP製ボディに日産SR20DEを横置きミドシップに搭載した、トミーカイラ初のオリジナルカー。
ホンダ Z(1998年)
衝突安全性と広いキャビンの両立のため、エンジン縦置きミドシップ+4WDのパワートレーンを床下に搭載したユニークな軽だった。
ホンダ バモス(1999年)
Zのパワートレーンも使った軽1BOXカー。Zのパワートレーン「も」としたのは、驚くことにミッションによりエンジン縦置きと横置きがあるためだ。
トヨタ MR-S(1999年)
MRシリーズの3代目は1.5L・NAエンジンのみで、リアの荷室なしとシンプルなモデル。実用性は低いが楽しいオープンだった。
トヨタ MRスパイダー(1999年)
トヨタテクノクラフトの手による、3型以降の2代目MR2のNA車をベースにしたオープンカー。ソフトトップは簡易なものだった。
























コメント
コメントの使い方DE・DF51のエブリイも、ミッドシップです
MR-Sは1.8やろ
MRはブレーキング時の加重が適正になることも大きいですが、何より一番は
タイや性能が現代とは比較にならないほど低かった当時でも、300ps以上を後輪だけでトラクション確保できた、という点です。
昔は普通のFRだとGTウイング等で武装した上で高性能タイヤ、非常に神経使わないとうねりやコーナーで抜けてしまう。今はタイや性能とサス進化で常識自体が刷新されてる最中
とことん走りの速さや、楽しさに突き抜けていくと、どうしも2シーターに行き着くという事ですね。
そういう意味ではランエボやインプなどのスポーツセダンや、GT-Rなんかは大人4人乗れて実用性も多少
あって速いという、ある意味夢のクルマと言えるかと思います。
三菱アイも忘れないで…