高コスパで燃費もイイお財布の味方!!　トヨタ アクアは優しいクルマ

　取り回しやすいコンパクトな車体と高い燃費性能が魅力のトヨタ アクア。思わず食指が動くが、ヤリスやフィットなど、競合車とも迷うところだ。そこで迷える子羊ユーザーの味方、渡辺陽一郎氏が自身で感じたアクアの○と×を指摘!!

※本稿は2025年9月のものです
文：渡辺陽一郎／写真：トヨタ
初出：『ベストカー』2025年10月10日号

トヨタ アクアの○と×

■○なところ

　基本部分を共通化したヤリスHEVに比べて、ホイールベースが50mm長く、後席の足元空間にも余裕がある。身長170cmの大人4名が乗車して、後席の膝先空間は握りコブシ2つ分だ。

　G以上では、助手席の前側などの内装が合成皮革になり、コンパクトカーでは質感も高い。

　バイポーラ型ニッケル水素電池の採用で、1.5LのHEVでは動力性能にも余裕がある。全グレードに100V・1500Wの電源コンセントも標準装着して価格は割安だ。

■×なところ

　サイドウィンドウの下端を後ろに向けて持ち上げたから、斜め後方の視界が悪い。全高が1485mm（2WD）と低く、天井を後ろへ下降させたから、乗降時には腰をかがめて頭を下げる姿勢になる。

　乗り心地はヤリスよりは快適だが、路面の荒れた街中を時速40km以下で走ると、路上の細かなデコボコを伝えやすい。

　ステアリング操作に対する反応が機敏で運転感覚はスポーティだが、下りカーブでは後輪の接地性が不足気味。走行安定性を向上させたい。

（2025年9月1日一部改良。○×は一部改良前の評価です）