シリーズ終盤戦を迎えたスーパーGT。GT300クラスに参戦する56号車「リアライズ日産メカニックチャレンジGT-R」は今年は下位からの大幅ジャンプアップが多いのだが、ハンディウェイトが半減するオートポリスはまたしても劇的な結末に!!!?
文:ベストカーWeb編集部/写真:SPJ-JS
【画像ギャラリー】24号車は残念だったけど・・・最終戦でダブル表彰台をぜひ!!!(3枚)画像ギャラリー予選15番手からのスタートはどうだった?
2025年10月18日(土)に開催されたスーパーGTオートポリス(大分県)ラウンド。今回は3時間の長丁場レースだが、なんたって「天気は山に聞いてくれ」が定番のオートポリスだけに波乱の予感しかない。
予選は雨が途中から激しくなるコンディションで、路面の状況を読むのが非常に難しい。予選Q1はオリベイラ選手がアタックしAグループ3位でQ2進出。Q2では10位獲得と56号車にとっては上位を狙える位置だったが、なんと正式結果で黄旗区間走行により15位となってしまう。
とはいえ15番手はいくらなんでも56号車にとっても厳しいが決勝はオリベイラ選手でスタート。最初のスティントは激走でマージンを作る。平手選手に変わっても着実なレースを続けていたが、途中コースオフ。
そしてコースオフからの復帰の際に65号車をブロックしたことで、5秒加算のペナルティを受けていた。このペナルティを受けて、レース結果に5秒が加算されているわけで、後続マシンとのギャップを築かなければ順位が逆転してしまう。
再度オリベイラ選手にドライバーチェンジをした。チームからは「後ろのマシンと5秒の差を作ってね」とオーダーが飛んでいたという。オリベイラ選手はそのオーダーを受けて淡々とオーバーテイク。なんと4位までジャンプアップ。
気がつけば15位スタートから4位フィニッシュはかなり出来過ぎなレース展開だろう。レースに向けてのマシンの感触は予選やウォームアップでもポジティブだったことで、チームとしてはこの結果はもったいない部分が多かったけれど満足がいく結果だったようだ。
8戦あるレースだからすべてが理想通りのシチュエーションが毎回やってくることはない。「あれがなければ」という課題は常にあるもので、そこで確実に着実に歩みを守るのがプロの仕事。
日産メカニックチャレンジに参加している日産販売会社の整備士、そして日産自動車大学校の学生もそのプロの温度感をがっちり体感したのではないだろうか? 日本最高峰のスーパーGTの現場でこのような空気感を味わえるだけでも超贅沢だと思ってしまう……。
残るは最終戦、ぜひタイトル獲得を目指してほしいものだ。






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