待ってました! トヨタがようやく発売した2種類の後付け純正セキュリティシステムを実体験! これで車両盗難を撲滅することができるか?

待ってました! トヨタがようやく発売した2種類の後付け純正セキュリティシステムを実体験! これで車両盗難を撲滅することができるか?

 トヨタ、レクサスの純正オプションを後付けできるサービスの名称が、これまでのKINTO FACTRYからTOYOTA/LEXUS UPGRADE FACTRYへ名称変更するとともに、後付けの純正セキュリティシステムとランクル300用のスマホの置くだけ充電装置を発売した。今回、2種類のセキュリティシステムのメディア向け取材会が行われたので解説していこう。

文:ベストカーWeb編集部/写真:ベストカーWeb編集部、トヨタ

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KINTO FACTRYからTOYOTA/LEXUS UPGRADE FACTRYへ

2025年12月18日からサービス名称を「TOYOTA UPGRADE FACTORY」および「LEXUS UPGRADE FACTRY」に名称を変更
2025年12月18日からサービス名称を「TOYOTA UPGRADE FACTORY」および「LEXUS UPGRADE FACTRY」に名称を変更

 2022年1月から始まったトヨタ・レクサス・GRの純正オプションを正規販売店で「後付け」ができるサービス「UPGRADE SELECTIONS by KINTO FACTORY」は、2025年12月18日からサービス名称を「TOYOTA UPGRADE FACTORY」および「LEXUS UPGRADE FACTRY」に名称を変更した。

 トヨタとKINTOはクルマの平均保有期間が長期化していくなか、「日々進歩していく安全・環境技術を新型車だけでなく、乗り続けているクルマにも提供し、社会の安全・安心に貢献したい」という想いで、トヨタと「新たな挑戦」を続けるKINTOが一体となり、それまでなかった「保有車へのアップグレード提供に4年間にわたってチャレンジしてきた。

 そして今回、よりわかりやすく安心してサービスを受けられるよう名称を変更し、トヨタとKINTOが提供するアップグレードサービスとし、2025年度内に全都道府県でのアップグレードサービスの提供を目指すという。

 さらに、12月17日に発売となった新型RAV4をはじめ、今後はアップグレードに加え、新型車種の純正用品の後付けについても、本サービスを通じてオンラインでご提供できるようにするなど、この取り組みをさらに加速させていく。

 商品ラインナップについては、ブラインドスポットモニター(アルファードほか)や急アクセル加速抑制装置(プリウスほか)などの安全装備をはじめ、便意な装備、後付け1500Wコンセント(レクサスUX、プリウスほか)、クイックドア(アルファードほか)を用意。

 さらにヘッドランプデザインのアップグレードやメーターデザインのアップグレード(クラウンスポーツほか)、剛性ボルト(レクサスIS)や士別フィン(プリウス)など、約50車種、約170アイテムを誇る。全国のサービス取り扱い店舗数は45都道府県120社におよぶ。

2種類のトヨタ純正セキュリティシステムを販売開始!

スマホでできるセキュリティシステム
スマホでできるセキュリティシステム

 新名称のスタートに合わせて、新たなアップグレードアイテムとして、「Smart Upgrade Switchセキュリティシステム」「後付けおくだけ充電 (Gen4)」の発売を12月18日から開始した。

 加えて、2025年10月より用品として正規販売店で提供開始した「セキュリティシステムプレミアム」についても、2026年春頃より「TOYOTA UPGRADE FACTORY」および「LEXUS UPGRADE FACTRYでもご提供を開始する予定。

 これまで車両盗難対策の後付けパーツ第一弾として、2023年8月に後付けのトヨタ純正セキュリティシステムを発売。

 CANインベーダーに対応するべく、車外からCANに不正侵入して流し込まれる信号を遮断する部品を追加することで、不正なドア解錠やエンジン始動を抑制。工賃込みだとプリウスの場合は2万5135円、そのほかは3万3200円(3年6万km保証)となっている。

Smart Upgrade Switchセキュリティシステム
Smart Upgrade Switchセキュリティシステム

 そして今回発表された「Smart Upgrade Switchセキュリティシステム」と「セキュリティシステムプレミアム」のメディア向けの取材会が行われたので報告したい。

 まず「Smart Upgrade Switchセキュリティシステム」。このセキュリティシステムは車両に標準搭載されている機能とは別に追加したセキュリティ機能を導入したモデルで、純正用品初のエンジン始動ロックが可能なスマートフォン連携となっている。

「Smart Upgrade Switchセキュリティシステム」が装備されたランドクルーザー250
「Smart Upgrade Switchセキュリティシステム」が装備されたランドクルーザー250

 スマートフォンが第2の鍵になることで、リレーアタックからCANインベーダーまで幅広い手口に対応。主な機能としては①エンジン始動ロック、②スマホプッシュ通知、③犯人への音声威嚇。順を追って説明していこう。

■不正始動を抑制する「エンジン始動ロック」
 新たに独立したエンジン始動認証を構築し、スマートキーとスマートフォンアプリでの指導許可指示の両方が揃った場合にのみ、エンジンの始動が可能となる。エンジン始動ロックは警戒ONに設定しておけばスマートフォンとの通信がなくても降車後自動で実施される。また常時警戒のON/OFF、夜間のみといった時間限定警戒などの設定が可能。

■不正な乗車を通知する「乗車検知時のスマホプッシュ通知」

 警戒中のドアの解錠やエンジン始動操作を検知した場合、Bluetoothの電波が届く範囲内においてスマートフォンにプッシュ通知を行う。Bluetoothなので必ずしもリアルタイムになるわけではない。また電波が届かなかった場合でも、次回接続時に乗車検知ログを確認できる。

■音声スピーカーによる犯人を威嚇する「音声威嚇」
 警戒中のドアの解錠やエンジンの始動操作を検知した場合、専用スピーカーから犯人への威嚇音声(日本語/英語)を30秒間車内に流し、犯人への明確な威嚇を行う。ただし、ETCほどの音声レベルで、周辺に大音量で異常を知らせるアラーム機能ではない。

 またOTA(無線通信を利用してソフトウェアを更新する仕組み)に対応しており、セキュリティ機能を必要に応じてアップデートできる機能も搭載している。注意点としては必ずしも、アップデートを約束するものではない。

 専用アプリは車両最大3台まで管理(車両1台につき本体1台必要)、同時ログインは4台まで接続可能。ちなみにスマートフォンを紛失した場合は、予め登録した任意のコマンドを車両操作で入力すれば、エンジンを始動することができる。Bluetoothの接続範囲は、環境端末にもよるが10数mとのことだ。

次ページは : 「Smart Upgrade Switchセキュリティシステム」を実体験!

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