2025年12月17日、新型RAV4が発売された。まずはコア(Z)とアドベンチャーから販売をスタートし、2025年度内にPHEVとGR SPORTを追加する。SNSなどでは、受注停止や品質面での問題での登録・生産停止などが囁かれているが、実情はどうなのだろうか。販売現場で得た情報をレポート!
※本企画はメーカーからもたされた情報でなく、筆者がディーラーを取材し、執筆したものです。
文:佐々木 亘/写真:トヨタ
人気の度合いは? もうすぐ受注停止になるのか?
新型RAV4の販売店への割り当ては、コア、アドベンチャーを合わせて、営業マン1人当たり1.2台程度になっているそうだ。今回トヨタディーラーへ割り振られたのは、2026年6月生産分までのRAV4(コア、アドベンチャー)という。
ちなみに価格はアドベンチャーが450万円、Zが490万円。グレードごとのパッケージオプションも用意されており、コア・Z向けにはライフスタイルパッケージが58万6760円(塗装済み)、アドベンチャー向けにはアウトドアパッケージが、50万8310円で用意されている。
営業マン1人当たり約1台という数は、結構あるように見えるが実は少ない。RAV4の初期受注に関しては、あっという間になくなると考えていいだろう。
事実、筆者が取材に向かった12月19日時点で、販社割り当て分を全て売り切っているところもあった。19日時点で注文が可能だったお店からも、「今週末(12月20日・21日)で割り当て分はなくなりそうです」という声もあり、今から新型RAV4を注文するというのはかなり難しい様子。
次のチャンスとしては、PHEVとGR SPORTが登場する年度内(2026年2月くらいか?)のどこか。もしくは、現在注文を受けているクルマを生産し終えた頃(2026年6月)に、次の生産ロッドが割り当てられるだろうと、現場の営業マンは読んでいた。
ユーザーの注文への動きは悪くないというが、飛ぶように売れていくという状態ではないというのが新型RAV4の売れ方。今から注文枠を獲得する場合には、地域内の複数販社のトヨタ店舗を回って、割り当て残が持っている販社を探し当てるしかない。
販売現場を取材した温度感としては、中から高温の間くらい。先代に比べて車両本体価格がグンと上がっているので、人気は「そこそこ」といったところのようだ。
品質問題で生産・登録停止中なの?
一部メディアやSNSなどで取り上げられている、RAV4の生産・登録停止問題。これについてはどうなのか、ディーラーで聞いてみた。
複数のトヨタ店舗を回ってみたところ、「ECUの品質確認のため、販売店用の試乗車の登録が一部ストップしているところがある」と明かしてくれたお店が1つだけあった。事実として、ECU関連で何かしらのチェックが行われているのだろう。
しかしこの話題、ほとんどのお店で現場に降りてきていない。「知らない」「聞いていない」という営業マンが非常に多く、新型モデルを注文する(注文した)ユーザーへは、大きな影響がないためと考えられる。問題は短期間で収束しそうで、心配する必要はなさそうだ。















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