いよいよ大晦日、2026年の幕開けはすぐそこだ。安全装備が進化した現代でも、最後に頼れるのはドライバーの心構えである。新年の走り初めは、愛車と共に「交通安全」の名社へ出かけてみてはどうだろうか。日本全国から、ドライバーなら一度は訪れたい「クルマのお祓い」で有名な神社5選を紹介しよう!
文:ベストカーWeb編集部/写真:Adobestock(トビラ写真=silakan@Adobestock)
【画像ギャラリー】2026年も楽しいカーライフを!各地の神社の姿を詳しく!(10枚)画像ギャラリー谷保天満宮【東京都】:「ニッポンのドライブ」はここから始まった
もしあなたがクラシックカー愛好家や、自動車の歴史そのものに愛着を持つタイプなら、東京都国立市の「谷保天満宮(やぼてんまんぐう)」への初詣は外せない。学問の神様として有名だが、実はここ、「交通安全祈願発祥の地」なのだ。
時は明治41年(1908年)、日本初のドライブツアーが行われた際、一行が目的地である谷保天満宮で無事帰還を祈願したこと。これが、日本における交通安全祈願のルーツとされている。
境内には「交通安全発祥の地」の石碑があり、往年の名車が集まるイベントが開催されることも。単なる厄除けだけでなく、日本のモータリゼーションの夜明けに思いを馳せることができる、クルマ好きにとって特別な場所だ。甲州街道沿いという立地も、初詣ドライブには嬉しいポイントだろう。
愛車のお祓いの初穂料だが、5000円+志とのこと。お正月は初詣客の多い1月15日頃まではクルマのお祓いは見合わせるという。
寒川神社【神奈川県】:あらゆる災いを撥ね退ける「八方除」の守護神
関東圏のドライバーから絶大な信頼を集めるのが、神奈川県にある相模國一之宮「寒川神社(さむかわじんじゃ)」だ。ここの最大の特徴は、日本で唯一の「八方除(はっぽうよけ)」の守護神であること。
クルマを運転するということは、東へ西へ、あらゆる方角へ移動する行為。だからこそ、すべての方角から来る災いを防ぐ「八方除」は、交通安全祈願として最強の相性を持つのだ。
寒川神社のクルマ祓いは、システムも非常に洗練されている。クルマ祓い専用のレーンがあり、ゲートをくぐって神職のもとへ進む様は、さながら「神聖なドライブスルー」。自分自身と愛車、双方が清められる感覚は格別だ。首都圏からのアクセスも良く、新年の走り初めスポットとして最適である。
なお2026年1月はクルマのお祓いは行わず、2月は平日のみ実施するとのこと。普通車の初穂料は5000円+志だ。
宗像大社【福岡県】:すべての道はここへ通ず? 交通安全信仰の総本宮
九州のドライバーで、この神社のステッカーを見たことがない者はいないだろう。福岡県宗像市にある「宗像大社(むなかたたいしゃ)」は、日本における交通安全信仰の、まさに「聖地」とも呼べる場所だ。
世界遺産にも登録されている宗像大社は、古くから海上交通の守護神として崇敬されてきたが、その信仰が現代のクルマへと受け継がれている。日本中で見られる「車内にお守りを吊るす」「車体にステッカーを貼る」という風習は、この宗像大社が発祥と言われているのだ。
宗像大社の丸いステッカーや吸盤タイプのお守りは、九州男児の愛車にはもはや標準装備。広大な駐車場には専用のお祓い場所があり、三が日はひっきりなしに車が訪れる。「道の神様」の最高峰において、2026年の無事故を誓う。これ以上の安心感はないはずだ。
宗像大社の普通車・二輪車の初穂料は5000円+志だ。













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