「東京オートサロン2025」のホンダブースに注目のクルマが展示されていた。その名、アキュラインテグラタイプS。なぜ東京オートサロンに出展していたのか? ホンダ関係者によれば「反響次第で日本導入を検討しています」とのこと。さて、インテグラタイプSはどんなクルマなのか、解説していこう
文:ベストカーWeb編集部/写真:ベストカーWeb編集部、ホンダ
320psの2L直4ターボエンジンを搭載
50代の筆者は、インテグラと聞くと、マイケルJフォックスがCMに出演した「カッコインテグラ」でお馴じみの2代目インテグラ(1988年)や、B18C型1.8L、VTEC(200ps)エンジンを搭載した、DC2型インテグラタイプR(1995年)、そして220psのK20C型2L、VTECエンジンを搭載したDC5型インテグラタイプR(2001年)を思い出す。
シビック、NSXとともに、“タイプR”人気を支えたモデルだった。今では中古車相場が高騰し、とても手が出ない存在になってしまったのは残念。
そして現役のタイプRといえばシビックタイプR。そう、2022年9月に登場したFL5型シビックタイプRである。330ps/42.8kgmを発生するK20C型2Lターボエンジンを搭載している。
実はこのK20Cを搭載しているのが、今回、東京オートサロンに出展された北米アキュラブランドの「インテグラタイプS」なのだ。北米では独自の進化を遂げ、全長4.7m級のスポーツクーペ(5ドアハッチバック)として若いユーザーからも人気を得ている。
タイプRのエンジンを積んでいるのは、2024年6月に追加された「タイプS」というモデルだが、外観からしてノーマルとは違う。ワイドタイヤを収めるため、フェンダーを2.8インチ(約7cm)拡幅しており、スリーサイズは全長4724×全幅1830×全高1407mm、ホイールサイズは19インチで、265/30R19というファットサイズを履く。
Aピラーより前は、ボディパネルもすべてタイプS専用となっている。開口部の大きいフロントグリルはエアインテーク付きアルミボンネットと相まって、冷却効率が170%改善しているという。
リアフェイスも迫力が違う。テールパイプはシビックタイプRにも似た3本出し。さらにグロスブラックのディフューザーとテールスポイラーにより、ダウンフォース量も高まっている。
タイプR譲りのK20Cエンジンだが、実は日本製ではなくアメリカ製。オハイオ州のアンナエンジン工場で組み立てられ、同州メアリーズビルの車体工場でシャシーと合体する。
そのスペックだが、北米スペックでは320psとなっており、日本よりも10ps低い。実は北米ではシビックタイプRの最高出力も315psにとどまっており、日本仕様とは微妙に違う。
スペックだけじゃわからない点をホンダ開発者に聞いてみた
東京オートサロンに展示されたブルーメタリックのタイプS。実際に見ると、大開口のグリルや個性的なヘッドライト、19インチのホイールとオーバーフェンダーは迫力があり、押しの強さがいい。
シビックタイプRのエンジンを搭載しているので、走りの印象も同じなのか、開発者に話を聞いてみた。
「インテグラタイプSは、シビックタイプRとは別のクルマです。どちらかというとラグジュアリーで、スタイリングのよさと性能の高さを備えたクルマです。少し尖ったといいますか、強い個性を求めるお客様に指示されています。ドライブモードをインディビデビジュアルにしてスポーツモードに切り替えていただけると、さらに走りがよくなります」。
このインテグラタイプSにライバル車がいないか、ざっと見回してみると、レクサスIS350や500のF SPORTあたりになるだろうか。個人的にはタイプRのエンジンを積んだ、羊の皮を被った狼。外観はド派手だが、全体的にはジェントルなスポーツセダンといったところか。
セダンで、タイプR譲りの320psのK20C型を6速MTで操る楽しさ……。それだけで、もう卒倒しそうだ……。











コメント
コメントの使い方