新千歳空港をはじめ、広い意味での札幌エリアから十勝エリアの帯広へ向かう場合、通常ならJR石勝線経由もしくは各種高速バスを使うのが定番。それはそれで置いておくとして、たまには何か別の刺激を求めたいと考えた際に浮上するのが、一旦海沿いを南下して襟裳岬を通る、何やらへそまがり感を隠しきれないルートだ。
文:写真:中山修一
(バスマガジンWeb/ベストカーWebギャラリー内に、札幌エリア→帯広へそまがりルートの写真があります)
■札幌エリア→帯広へそまがりルート
まずこの、へそまがりルートの経由地を書き出すと……
札幌エリア→苫小牧→鵡川→静内→浦河→様似→襟裳岬→広尾→帯広
……といった要領になる。
鵡川を出た付近〜広尾のあたりまで、進行方向右側に太平洋が続く道内でも指折りの絶景ルートでもあり、ほぼ同じ行程を進んでいくマイカー/レンタカーでの名ドライブコースとしても知られる。
■ローカルだけにクセ強し
上記の区間には一般道のみを走る路線バスが繋がっており、2026年2月現在のところ変わらず通り抜け可能。とはいえ、バス路線の性質的にはかなりローカルな部類に入るため、本数の少なさが玉に瑕。
特に様似〜広尾間のバスが大変硬派な超極細レベルで、万一乗り遅れたりすると路上で軽く遭難できたりしてしまうので、事前に運行ダイヤをよくチェックしておくのが肝心だ。
上記の超極細区間をきれいに繋げるには、途中の静内を始発にしている、9:00発もしくは10:30発いずれかのバスの出発時刻前に、現地にいるのが必須条件になる。
新千歳空港ほか札幌エリアから静内へ、その時間帯に到着するためには、JR苫小牧駅を7:51に出発する日高本線の普通列車に乗れば間に合い、1日で帯広まで何とか到達できる。
とはいえ詰め込み型のハードスケジュールが完成するのは致し方なく、ちょっとばかり余裕を持たせたい時は、ホテルが複数営業している静内に1泊するのがオススメ。
■平日2回土休日1回
2026年2月現在のダイヤ準拠で、静内から先を同日中に通り抜け可能なチャンスは平日2回。土日祝は1回しかチャンスがなく、平日のほうが“ベリーハード”が“ハード”に落ちる程度にやり易い。
平日は静内9:00発のAプランと、10:30発のBプランから選べ、Aプラン実行時は途中で乗り遅れ等が発生しても、Bプランの行程に引き継げるため安全対策のバッファーが1回作れる。具体的なルートは以下の通りだ。
【Aプラン】
(1)静内 9:00→(道南バス 浦河老人ホーム行き)→浦河町役場 10:10
(2)浦河町役場 10:36→(JR北海道バス日勝線)→様似 11:12
(3)様似 11:23→(JR北海道バス日勝線)→広尾 13:21
(4)広尾 14:27→(十勝バス60系統 広尾線)→帯広駅バスターミナル 16:50
【Bプラン】
(1)静内 10:30→(JR北海道バス日勝線)→様似 12:57
(2)様似 14:15→(JR北海道バス日勝線)→広尾 16:13
(3)広尾 17:27→(十勝バス60系統 広尾線)→帯広駅バスターミナル 19:50
【土日祝プラン】
(1)静内 10:30→(JR北海道バス日勝線)→様似 12:57
(2)様似 14:15→(JR北海道バス日勝線)→広尾 16:13
(3)広尾 18:42→(十勝バス60系統 広尾線)→帯広駅バスターミナル 21:05







