第二世代GT-Rといえば、日本のみならず世界中で羨望の眼差しを向けられる名車だが、初期型のR32はすでに40年近い車齢になり、最終型のR34についても生産終了から20年以上の時が経っている。そこで気になるのがボディの劣化だ。青天井の板金レストアの世界だが、大阪オートメッセに出展した日産100%子会社の新たな挑戦がすごすぎるので紹介したい。
文/写真:ベストカーWeb編集長 塩川雅人
【画像ギャラリー】仕上がり見たら600万円は安い? 日産”準”公式ボディレストアが凄すぎるのよ(14枚)画像ギャラリーエンジンだけじゃないGT-Rの生命線
第二世代GT-RといえばR32からR34までの3モデルを指すが、その共通項は20世紀の日産ベストエンジンとも名高いRB26DETTだろう。グループAに勝つために生まれた2.6Lツインターボは、その圧倒的な耐久性、そして何より力強い走りが大きな武器だった。
世に残る第二世代GT-Rたちはそのアイデンティティであるエンジンについてはオーバーホールなどを施された車両も多いのだが、オーナーの脳裏に常にあるのはハコ(ボディ)のリフレッシュだ。
R32を愛車にしていた筆者もいつかやってくる錆をどうにかしないと、とずっと思っていた。しかし専門誌を見ても100万円なんて当たり前、板金の内容によっては「やってみないとわからない」なんてショップも多かった。
もちろん職人さんの技術の世界であり、その価格に文句を言うつもりはないが(実際とんでもなく繊細な作業だ)、おいそれと手出しをできないのもまた事実だった。そこに目をつけたのが日産サービスセンター。日産100%子会社で、日産ディーラーの整備などを受託している会社だ。
600万円でお釣りがくる明朗会計
日産サービスセンターが手掛けているのが「車体リビルドパッケージ」。エンジンなどをすべて下ろし、ボディの錆は当然のこと、溶接などの剥がれやまくれをしっかりと点検して完全な状態にレストアしていく。定価は595万5000円。
日産の子会社ならどうせアッセンブリー交換でしょ、なんて思うなかれ。部品が出ないパネルは3人の職人が手で叩き出して作っているという。正直なところ、ここまで大掛かりなレストアを日産関連会社がやっているなんて思ってもなかったが、なぜここまで本格的なレストアをするのだろう。
「90年代に生まれた日産車たちは伝説を残し、今も愛される車両たちです。どうか日本に残しておきたい、日本のオーナーさんが維持をできるように手助けになることはないか。その思いがすべてです」。
そう語ってくれたのはかつて日産自動車でエンジニアとして勤務され、いまは日産サービスセンターに所属する方だ。イベント出展時に「仕事」と割り切ってビジネスライクにやっている人を見抜くのは簡単だ。クルマ好き同士、話せばすぐわかる。しかし同氏は違った。
GT-Rには割と詳しい筆者。レストア車両として34GT-Rが展示されていたのだが、ストラット部分にかなりの負荷がかかり、そして何層にも鉄板が重なり合うため錆が出やすい。その質問をしたところ担当者の目つきがガラッと変わった。本物のクルマ好きの目だ(笑)。
「そうなんです、ここは鉄板が重なり合って間に水が入り錆びやすい。日産サービスセンターでは内部のサビを完全に除去して板金し、このように仕上げています」。
こんな綺麗なストラットは見たことがないレベルに仕上がっている。サイドシルなども新車同然。これは乗ってみたら新車以上の乗り味になるのは間違いないだろう。
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