現在のクルマには様々なスイッチがついているが、中には「一度も使ったことがない」というスイッチが、皆さんのクルマにも、ひとつやふたつあるのではないだろうか。
しかしもちろん、どのスイッチにも、何かしらの機能が与えられている。今回は、そんな普段あまり使われることがないスイッチにフォーカスし、使い方を説明していく。
本記事によって、皆さんのクルマに対する理解が、より深まればと思う。
文:吉川賢一、写真:BMW、ルノー、スバル、スズキ、ベストカー編集部
■ドライブモード切替スイッチ
山坂道ではスポーツモード、一般道ではコンフォートモード、といった具合に賢く使いこなすイメージでクルマを購入したはいいが、最初の数回だけ使ったあとは、ほとんど触らなくなるスイッチの代表例だ。
なぜなら、通常モードが最もバランスよく走行できるように、システムが作り込まれているからだ。優れたクルマには、ドライブモード変更なんていうおもちゃ機能は、不要なのである。
■パドルシフト
ドライブモード切替スイッチと同じく、最初の数回使った後は、ほとんど触らなくなるスイッチだ。任意のシフトポジションを選んで、所望の減速、加速をして走るシーンがどれほどあるか、考えてみると、筆者はひと月でほんの数回だ。
たまに、減速度を強めるためにシフトダウンスイッチを「カチ、カチ、」と使うこともあるが、昔の4速ATのOD(オーバードライブ)ボタンのほうが分かりやすく、操作もカンタンであった。
変速時の時間ロスを減らさなければならないレーシングカーならまだしも、普通車には必須なスイッチではないように思う。
■ヘッドランプレベライザー
乗車人員や荷物量の違いによって、ヘッドランプが照らす向きを調節するスイッチだ。
アップダウンの多い山坂道などで、前を走行する車のミラーや、対向車のフロントガラスを照らさないように下向きにするものだが、適切に使っている方が、どのくらいおられるであろうか。
前走車や対向車を検知して、照射角度や向きを調節してくれるインテリジェントLEDヘッドライトシステムに、まもなく置き換わっていくだろう。
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