走行距離だけじゃないよ!! 失敗しない中古車選びの鍵を専門家に聞いてみた

走行距離だけじゃないよ!! 失敗しない中古車選びの鍵を専門家に聞いてみた

 中古車を選ぶとき、外装のキズやシートの状態など、見た目のコンディションに目が行きがちです。しかし、クルマの本当の状態は見た目だけでは判断できません。決して安い買い物ではない中古車だからこそ、見た目以外の情報をしっかり読み解く力が必要です。今回は、中古車選びで役立つ実践的なチェックポイントをご紹介します。

文:佐々木 亘/画像:Adobe Stock(トビラ写真=Eric Hood@Adobe Stock)

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「低走行=良いクルマ」は思い込みかもしれない

狙っていた車種で低走行車が出ていると飛びつきたくなるかもしれないが、チェックしなければならない点も(Boragoo@Adobe Stock)
狙っていた車種で低走行車が出ていると飛びつきたくなるかもしれないが、チェックしなければならない点も(Boragoo@Adobe Stock)

 中古車を探すとき、多くの人がまず気にするのが走行距離です。「なるべく走っていないクルマを選ぼう」と考えるのは自然なことですが、実は走行距離が少なすぎるクルマにも注意が必要になります。

 まず基準として知っておきたいのが、日本人の年間平均走行距離です。毎日通勤などで使う人で年間約1万km、休日のレジャー使用のみなら年間6000km程度が目安とされています。都市部に住む人はさらに短くなる傾向にあることも頭に入れておきましょう。

 たとえば、初度登録から3年経過しているのに走行距離が5000km以下というクルマは、要注意サインです。

 なぜ低走行車がリスクになり得るのか。大きな理由のひとつがエンジン内部のコンディションです。走行距離が少ないクルマは、エンジンオイルの交換が後回しにされているケースが多くあります。

 「まだそんなに走っていないから」という理由でオイル交換をサボると、オイルの劣化が進み、エンジン内部に燃えカス(スラッジ)が蓄積したり、腐食が進んだりするのです。エンジンオイルは走行距離に関係なく、半年に1回程度は交換することが推奨されていますが、低走行車のオーナーほどこれを怠りがちということ。

距離が少ないのはエンジンに負担をかけていた可能性も?

もちろん、普段あまり乗らなかったため走行距離が少ない個体も存在する。だが、短距離走行を繰り返していたというケースもあるので注意が必要だ(Svitlana@Adobe Stock)
もちろん、普段あまり乗らなかったため走行距離が少ない個体も存在する。だが、短距離走行を繰り返していたというケースもあるので注意が必要だ(Svitlana@Adobe Stock)

 また、低走行車は短距離走行を繰り返している可能性が高くなります。短い距離を何度も走ることは、エンジンの始動と停止を頻繁に繰り返すことを意味し、エンジンやスターターに余計な負荷をかけてしまうのです。

 これにより、走行距離が少ないにもかかわらず、エンジンの消耗が進んでいるという皮肉な状況が生まれることもしばしばあるでしょう。

 さらに見落とせないのが修復歴との関係です。重大な事故で大がかりな修理を行ったクルマは、修理期間中に長く動かされないため、年式の割に走行距離が少ないことがあります。低走行車を検討する際は、修復歴の有無も必ず確認しましょう。

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整備記録簿はクルマの「カルテ」

しっかりとかつまめに整備がされているのあれば、その個体は走行距離が多少多くても信頼できる状態の可能性が高い(Kumi@Adob Stock)
しっかりとかつまめに整備がされているのあれば、その個体は走行距離が多少多くても信頼できる状態の可能性が高い(Kumi@Adob Stock)

 走行距離と並んで重要なのが、点検整備記録簿の確認です。これはクルマが受けてきた定期点検やメンテナンスの履歴をまとめた書類で、いわばクルマの「カルテ」にあたります。点検を受けた日付、交換した部品、調整した箇所などが細かく記載されており、そのクルマがどのように管理されてきたかが一目でわかる書類です。

 点検整備記録簿が付いているかどうかは、中古車選びの第一関門と言っても過言ではありません。きちんとメンテナンスされてきたクルマには必ずこの書類があります。逆に記録簿がない場合は、整備の履歴が不明確なクルマとして慎重に判断すべきです。

 記録簿を確認する際に注目したいのは、点検を受けた場所と頻度です。同じ整備工場やディーラーで継続的に点検を受けているクルマは、一貫した管理がされていた証拠であり、信頼度が高まります。点検のサイクルが一定かどうかも重要なチェックポイントです。

 間隔が不規則だったり、ある時期だけ記録が途切れていたりする場合は、その期間に何があったのか確認しておくと安心できるでしょう。

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