「効果絶大」と謳うカスタマイズパーツは多いが、身につけるだけでハンドリングがよくなるとか、この世の道理じゃ説明できないパーツも多い。編集長の愛車ランクル70(GDJ76)に新たなオファーをもらったのが「MCB」というカスタムパーツ。乗り味が激変するって言うのだが、本当か?
文:ベストカーWeb編集長 塩川雅人/写真:小林岳夫/動画:加藤智則
ナナマルらしい乗り心地は最高なんだけどね
再再販ランクル70を買ってから早2年。走行距離は3万kmになったが、もちろん転売で儲けてやろうなんて魂胆はなく、オフロードでもガシガシ使っている相棒だ。
すべてを割り切って「耐久性」を取ったモデルだが、長距離ドライブをするとボディに伝わる振動にちょっとずつ嫌気がさしてくるのだ。最初から断っておきたいが、もちろんそれも含めてナナマルを理解して購入しているし、ちょっと気に入らないからって手放すようなヤワなオーナーでもない。
ただもしナナマルの乗り味のまま、もう少し振動が減り、オンロードの乗り味が落ち着いてくれたらと願ってしまうのは、好きだからこその欲だと理解してほしい。
そこでお声がけいただいたのが、オフロードホイール「ブラッドレー」シリーズで天下無敵を誇るフォーバイフォーエンジニアリング。
同社が「モーションコントロールビーム(MCB)」というフレームに取り付けるダンパーを装着すると、なんとそれだけで乗り味がガラッと変わるという。いやいやいや、そんな美味しい話はないわけですよ。ほんまかいなぁ!!! と思いきや、藁にもすがる思いで協力をお願いしてみた。
フレームへの穴開けなどは不要で純正戻しもできる
さっそくモーションコントロールビーム(MCB)を装着してもらう。製品構成としては前・中・後の3つに分かれていて、装着位置はそれぞれ指定されている。フレームのエンジン前、車体中央左側、車両後端部への取り付けとなる。
取り付けに際してはボディやフレームへの穴開けは不要で、純正部品の装着位置などにブラケットをかませて装着する。作業としては1.5時間ほどだった。
実は作業性というものは非常に大切で、溶接やボルト穴開けなどを伴う製品は作業者の精度によって意外にもばらつきが出るものだ。しかしこのMCBは指定締付けトルクなどを遵守する程度で、装着に対するばらつきが非常に少ない。全国の取扱店で同じ性能を得られるというわけ。
ここでざっくりだがこのMCBのメカニズムを紹介しよう。いわゆるボディダンパーと呼ばれる類の製品だが、オイルダンパーではなく皿バネのようなスプリングが内蔵されている。これでボディの捩れを吸収し、そして樹脂板の摩擦で微振動を吸収するという仕組みになっている。
ただ、外観からするにまったくその構造は見えないからもしかすると「気のせい」ということもあり得る。金属の板をつけただけで走りが激変するなんて人もいるくらいだが、個人として信じられないものを読者に勧めることはできない。
「なんでも技術説明を鵜呑みにして納得するな」「クルマは乗ってみなきゃわからない」。これはベストカー入社後からずーっと先輩に教え込まれてきたことだ。今回ばかりは自分の愛車だし、ちょっと意地悪な気持ちで試乗してみた。






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