280psの自主規制が撤廃されて20年以上が経過し、いまや国産車だって300psや400psが当たり前。だけど、そこまでハイパワーでなくても走りが楽しいクルマはたくさんある。そこで今回は、小粒な元気印たちを紹介しよう。
文:木内一行/写真:スズキ、日産、三菱自動車
【画像ギャラリー】パワーこそが正義じゃない!!! 快走コンパクトに再注目(12枚)画像ギャラリー「“軽さは正義”を体現したスポーツコンパクト」 スズキ・スイフトスポーツ
2005年に登場し、日本のみならず欧州でも高い評価を受けてきたスイフトスポーツ。2017年に登場した3代目(メーカー公表)は、日常での扱いやすさを維持しながらより高性能なホットハッチに進化した。
その柱となっているのが軽量高剛性の新プラットフォーム「HEARTECT(ハーテクト)」で、ボディ剛性を大幅に高めながら各部を徹底的に軽量化。その結果5MT車が970kg、6AT車で990kgを達成。衝突基準が厳しくなり車両重量が重くなりがちな昨今において、高剛性と軽量化という相反する要件を両立したことは見事だ。
エンジンも刷新され、搭載される1.4リッターターボは先代1.6リッター自然吸気よりも最高出力が4ps、最大トルクは7.1kg-mも高い140ps/23.4kg-mを発揮する。車体が軽くなってエンジンの力が上がったのだから、運動性能が向上したことは容易に想像できるだろう。
加えて、国内のスイフトシリーズでは初の3ナンバーボディを採用。これにより、トレッドを拡大しつつワイドなタイヤを装着することが可能になった。
また、足まわりにも専用パーツを採用して剛性を高め、ブレーキもサイズアップするなど、動力性能に見合った改良が各部に施されているのである。
このように走りを追求したスイフトスポーツは、「軽さこそ正義」を見事に体現した1台。
現代では貴重なホットハッチとして人気を得ていたが、2025年11月をもって生産終了となった。しかし、多くのファンはその復活を今か今かと待ち望んでいる。
「クロスオーバーSUVだけど走りはホンモノ」 日産・ジューク
2010年に登場したコンパクトサイズのクロスオーバーSUV、ジューク。最大の特徴はユニークなデザインだが、そのビジュアルからは想像できないスポーティなモデルも存在していた。それが、デビュー5カ月後に追加された16GTだ。
元気な走りの柱となるのがパワートレインで、エンジンは1.6 リッターターボのMR16DDTを搭載。
このユニットは、直噴エンジンに小型高効率のターボをドッキングしつつ可変バルブタイミング機構を吸排気に採用。これにより190psを発揮し、高回転まで続くパワーと低回転から力強いトルクを発生させるとともに、俊敏なレスポンスや低燃費性も実現した。
ミッションもエクストロニックCVTに6速マニュアルモードを搭載し(後に7速化)、シンクロレブコントロールも装備。
また、4WDモデルはトルクベクトル付きオールモード4×4-iを採用。
これは路面状況などに応じて後輪に最適な駆動力を配分するだけでなく、後輪左右の自在なトルク配分も可能としたシステムで、高い悪路走破性とともにアンダーステアを抑制した意のままの走りとスポーティなハンドリングも手に入れた。
そして、パワーアップに対応するべくサスペンションは専用チューニングされ、リアブレーキをディスク化。4WDモデルはリアサスペンションをマルチリンクに変更するなど、全てにわたって手が入れられている。
見た目はファニーなクロスオーバーSUVだが、GTを名乗るだけあり走りはホンモノなのだ。
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