■世界販売は3ヶ月連続の前年割れ…だが…
トヨタ自動車は2020年4月28日、「2020年3月期」の販売・生産・輸出実績を公表した。公開されたデータによると、トヨタ単体(含むレクサス)の2020年3月期販売台数は681,510台(世界)で、前年同月比は76.2%(-23.8%)とのこと。国内販売シェアは含軽で30.9%、除軽で47.1%。ダイハツ、日野を含むグループ全体で同時期77万9151台、前年同月比は77.4%(-22.6%)となった。
同時に発表された2019年度(2019年4月~2020年3月末)の総販売台数は9,465,868台(含むレクサス)で、こちらは前年同期比99.1%であり、2020年1~3月期の累計販売台数は2,064,989台でこちらは前年同期比89.3%。つまりここ1~2カ月で急速に販売が低下していることがわかる。
もちろんこれは世界的な脅威となっている新型コロナウイルス感染症の影響であり、中国市場の販売および生産体制はやや復活の兆しが見えてきたとはいえ、北米および欧州市場が依然甚大な影響があるため、予断を許さない状況が続く。
なお同日に発表された日産の2020年3月期の販売台数は315,194台(世界)で前年同月比57.4%(-42.6%)、スズキは198,157台で63.7%(-36.3%)と、いずれも危機的な状況であることがわかった。
日本の景気の大黒柱ともいえる自動車産業。大変厳しい状況は続くが、なんとかふんばっていただきたい。
文:ベストカーWeb編集部 写真:TOYOTA
コメント
コメントの使い方