日本のクーペのなかには各時代で話題を集め、さらにライバル関係が注目された2台があった。ここでは、特に熱い視線が注がれ、事あるごとに比較された4つの組み合わせ、8台のクーペに焦点を当て、その歴史を振り返っていこう。
※本稿は2026年2月のものです
文:片岡英明/写真:トヨタ、マツダ、日産、ホンダ、ベストカー編集部 ほか
初出:『ベストカー』2026年3月26日号
トヨタ 2000GT vs マツダ コスモスポーツ
両車とも新しい技術を積極的に盛り込んだスポーツカーだ。トヨタ 2000GTは格納式のリトラクタブルヘッドライトを採用し、高性能な直列6気筒DOHCエンジンを搭載。レースで大暴れし、ボンドカーとして映画にも登場した。
マツダ コスモスポーツは、世界で初めて2ローターのロータリーエンジンを搭載したスポーツカーだ。ノッチバックのクーペデザインを採用し、未来的なフォルムも特徴とする。
しかし、最初は4速MTであるうえ、2000GTと比べると動力性能もそれなりなど、実力的には及ばなかった。
2000GTはエンジンもサスペンションも当時の最先端をいく。最高速度は驚異的な220km/hだ。コスモスポーツも後期型はパワーアップし、5速MTを採用する。スペック上の実力は2000GTに迫ったが、未完の大器だ。
コスモスポーツの魅力は独創的なロータリーエンジンと個性際立つデザインにある。トヨタ2000GTは正統派のスポーツカーだが、コスモスポーツは新鮮さが別次元だった。だから特撮ヒーローものの劇用車としても活躍する。
日産 スカイラインGT-R(R32) vs ホンダ NSX(初代)
R32スカイラインの旗艦であるGT-Rはレースで勝つことを目的に開発され、送り出された。
専用設計のRB26DETT型直列6気筒DOHCツインターボを筆頭に、4輪マルチリンクのサスペンションや電子制御トルクスプリット4WDのアテーサE-TSを採用して意のままの豪快な走りを見せつける。
NSXは、ホンダが威信をかけて開発し、送り出したスーパースポーツだ。徹底的に軽量化するために骨格からボディまでオールアルミとし、快適装備と安全装備を搭載しながら軽量に仕上げられた。ミドに搭載されるのは、3LのC30A型V型6気筒DOHC・VTECだ。
潜在能力を引き出しやすいのはGT-Rである。ターボ車だから全域でパワフルだし、ハンドリングも通常は破綻しないように上手にしつけられていた。
これに対しNSXは生粋のスポーツカーだ。自然吸気エンジンの気持ちいい回り方に加え、ドライバーに繊細なハンドリングを要求する。GT-Rがナタの破壊力だったのに対し、NSXは日本刀の切れ味だった。
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