新車が登場すると、大きな魅力とともに、一番のウリ(飛び道具)が大々的に宣伝されることが多い。その一方で、重箱の隅を突くように探すと、意外な盲点が見つかることもある。そこで今回はプリウスの飛び道具と、不満点について紹介していこう。
文/ベストカーWeb編集部、写真/ベストカーWeb編集部、トヨタ
スタイリングが飛び道具!
新型プリウスはやはりなんといってもスタイリングが飛び道具といってもいいだろう。ここまでAピラーが傾斜している(寝ている)クルマは世界のスポーツカーを見渡してもそうそうないなか、セダン(ハッチバック)で、ここまでやったのは凄い。
実際に運転席に乗り込んでみると、見た目で想像していた視界の悪さは「そうでもない。思ったより悪くない」といった印象。
PHEVのスポーツカー並みの動力性能というのも魅力的だが、やはり2Lのハイブリッドモデルは速くて楽しい。19インチタイヤの少々硬めの乗り心地と相まって、ある意味、昔スポーツカーに乗っていたおじさんは、スポーティなので、喜んで乗るかもしれない。ただし、先代、先々代のプリウスオーナーは乗り換えるのかはわからない……。
わかりやすい飛び道具が1つあった。新型プリウスのZとGの運転席に採用されている「除電スタビライジングプラスシート」がそれだ。
このシートには導電性表皮材が使用され、除電機能を付加。ドライバーと周辺に溜まっている静電気を分散させて帯電量を軽減し、静電気軽減機能により、 車両の挙動が安定し、より疲れにくく、気持ちのいいドライビングに寄与するとしている。
スタイリングと走りの楽しさ、これが最新プリウスの飛び道具だと思う。
新型プリウスの不満点とは?
一方、新型プリウスの不満点に関しては、この装備が欲しかったなどSNSやYoutubeで多く挙がっている。
●シートヒーターはZ、Gに付くが、シートベンチレーションはGに付かない
●パノラマルーフ、デジタルインナーミラー、デジタルキー、12.3インチのディスプレイオーディオ、パワーバックドアといったメーカーオプションもZにしか設定されていない
●パワーバックドアはハンズフリー機能が付かない
●7インチのデジタルメーターが小さい。スピードの数値は見やすいが、HVインジケーターの文字が小さく見にくい
●エネルギーモニターやエアコンの画面がシンプルすぎるというか立体感がない。高級感のある演出にしてほしい
●全車標準装備ディスプレイオーディオプラス以外は5年間無料だが、6年目以降は月額1210円を払わないとナビが使えない。最上級Zグレードのみ+6.1万円のオプションで継続して使える
●4WDしかグリルシャッターが装備されない。先代は2WDのみにもあり
●アダプティブハイビームシステムが装備されない
●195/50R19タイヤは特殊なためタイヤ代が高い。スタッドレスタイヤは1本3万~4万円と高価
といった感じで、装備に関するものが多かった。そんななか、こんなにカッコいいスタイリングにしたおかげで、やはり後席の居住性が弱点になっていることはたしか。
もちろん、身長や体格さなどで変わってくるが、後席の乗り降りの際にかがんで乗り込まなければいけない場合が出てくるのではと思った。実際、筆者(身長175cm)が後席に乗る際も頭こそぶつけなかったが、とっさではあるが、かがんで乗り込んだ。
後席に座ると、頭上空間はこぶし1つ入るか入らないかというものだったし、膝前空間はこぶし1つしか入らなかった。ほとんど後席に人が乗る機会のない人は気にすることもないだろうが、後席に大人が長時間座るのにはちょっと厳しいかなというのが正直な感想。
総合的に見ると、プリウスは、運転席の見切りも良く、後席も並に快適という、見た目のスタイリッシュさと実用性を両立させている点ではないだろうか。
最後に60系プリウスの納期について。トヨタの公式ホームページには、「販売店に問い合わせください」と掲載されている。多くの場合は、オーダーストップ中の場合が多い。
実際に首都圏のディーラーに問い合わせしてみたが、概ね2LモデルのZ、Gグレードで、人気カラーのパールホワイトやブラックであれば、3か月~5カ月とのこと。一時期は最も人気の高いZグレードの納期が1年以上ということもあったが、徐々に解消されてきているようだ。
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