クラウンファミリーのなかでも、若々しいスポーティさが際立つクラウンスポーツ。SUV的な使いやすさとスポーティなデザインをあわせ持つ1台だが、悩ましいのがグレード選び。G、Z、RSで価格差はかなり大きい。では、買うならどれが正解なのか?
文/写真:ベストカーWeb編集部
【画像ギャラリー】これがクラウンなの!? クラウンスポーツは飛び抜けてカッコよすぎる(7枚)画像ギャラリーコスパならG、満足度ならZ。この70万円差をどう見るか
クラウンスポーツのグレードは大きく分けて、HEVのGとZ、PHEVのRSという構成だ。価格はSPORT Gが520万円、SPORT Zが590万円、SPORT RSが765万円。いずれも駆動方式はE-Fourで、乗車定員は5名となる。燃費はHEVのGとZがWLTCモード21.3km/L、PHEVのRSが20.3km/L。RSはEV走行距離90kmも備える。
まずGは、クラウンスポーツをもっとも現実的に狙えるグレードだ。520万円という価格は決して安くないが、クラウンスポーツのスタイル、2.5Lハイブリッド、E-Four、21インチタイヤという基本価値はしっかり味わえる。見た目の満足度は高く、街で見れば「これで十分クラウンスポーツ」感がある。
ただし、Gを選ぶとZとの差が気になってくる。Zは590万円で、Gとの差額は70万円。主な違いとして、Zには12.3インチHDディスプレイオーディオ(コネクティッドナビ対応)Plusや、助手席肩口パワーシートスイッチなどが備わる。高級車としての使い勝手や満足感を考えると、このあたりは地味に効く装備だ。
クラウンスポーツを長く乗るなら、個人的な本命はZだ。Gでも十分にカッコいいが、せっかくクラウンを名乗るクルマを買うなら、内装や快適装備で「もう少し上を選んでおけばよかった」と思いたくない。70万円差は大きいが、車両価格全体から見れば納得しやすい範囲。リセール面でも上級グレードのほうが好まれやすい可能性がある。
RSは別世界。PHEVに価値を感じる人向けの特別枠
ではRSはどうか。価格は765万円で、Zより175万円高い。ここまでくると、もはや単純な上級グレードではなく、PHEVに価値を感じる人のための別枠と考えたほうがいい。
RSの魅力は、EV走行距離90kmを持つPHEVであることだ。自宅充電できる環境があり、日常の移動距離が短めなら、かなりの範囲を電気だけで走れる。しかもクラウンスポーツらしい力強い走りも楽しめる。ガソリンをあまり使わずに上質な走りを味わいたい人には、かなり刺さる。
さらにPHEVは減税やCEV補助金も絡むため、実質負担は購入時期や条件によって変わる。トヨタ公式サイトでは、SPORT RSの最大優遇額は約85万円と案内されている。もちろん補助金は予算や申請条件で変わるため確認必須だが、これを考えるとRSの高さも少し見え方が変わる。
ただし、万人向けのベストかといえば違う。765万円という価格は、レクサスや輸入SUVも視野に入る水準だ。充電環境がない人、PHEVの価値を使い切れない人なら、Zのほうが満足度と価格のバランスはいい。
結論として、コスパ重視ならG、総合ベストはZ、PHEVの走りとEV走行に価値を感じるならRSだ。なかでも多くの人にすすめやすいのはZ。クラウンスポーツのデザイン、上質感、装備、価格のバランスがもっともいい。Gで賢く乗るのもアリ、RSで一気に特別感へ振るのもアリ。でも迷ったらZ。クラウンスポーツらしい満足感を一番自然に味わえるのは、このグレードだ。
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