2026年8月に販売を終了するレクサス LC。それは名機2UR-GSEの終焉を意味する。最後の咆哮を響かせつつ去り行くエンジンに思いを馳せながら、レクサス IS Fと共に誕生し、レクサス LCとともに消えていく名機の歴史を振り返ろう。
※本稿は2026年3月のものです
文:ベストカー編集部/写真:マツダ、ベストカー編集部
初出:『ベストカー』2026年4月26日号
強烈な存在感を遺した平成の名機
レクサス LCが2026年8月をもって生産を終了すると報じられた。
これはつまり、トヨタがレクサス車のために開発したV型8気筒、5L NAエンジン=2UR-GSEが消滅することを意味している。
2UR-GSE搭載車は2025年まではレクサス RC F、レクサス IS500などがあったが相次いで販売を終了した。そしていよいよ最後の搭載車となったLCも販売を終了することとなった。
2UR-GSEを初めて搭載したのは2007年に登場したレクサス IS Fなので「平成の時代」に生まれたエンジンだが、以来19年、レクサスRC F、GS Fなどにも搭載され、「令和の時代」にも圧倒的な存在感を放つ名機となった。
2007年といえばR35GT-Rがデビューした年でもあり、GT-Rに搭載されるV6、3.8LツインターボのVR38DETTと双璧をなすハイパフォーマンスエンジンとして令和の時代を彩ったのだ。そのVR38DETTもGT-Rの販売終了とともにすでに姿を消している。
時代とともに変わる名機の価値観
振り返れば、昭和後期から平成前半は国産車の技術が一気に進化した時代で、ハイパワーエンジンこそが名機の条件だった。DOHC化、そしてターボエンジンの登場など名機と呼ばれるエンジンが数多く誕生した。
しかし平成中期、2000年代に入ると排ガス規制が厳しくなるとともに燃費に対する要求値が高まり、ハイブリッドパワーユニットが注目される。
各メーカー、低排出ガス&低燃費エンジンの開発に注力し、ハイパワーエンジンの新開発は数を減らした時代だ。
直噴技術が深化するとともにダウンサイジング過給エンジンが新たなパワーユニットして台頭し、名機に対する価値観も大きく変化した。
だがしかし、やはりクルマ好きが求める「名機」は圧倒的なパフォーマンスやファン・トゥ・ドライブを味わえるエンジンだ。こうした時期に登場したのが新時代の名機となる2UR-GSEでありVR38DETTだった。
そして2020年代、つまり令和の時代となってもさまざまな価値観の名機がぞくぞく誕生している。
MAZDA SPIRIT RACING ROADSTER……2L・NAは令和の名機だ
ロードスターRFに搭載される直4、2Lエンジンをベースにポート研磨、ハイカム、低抵抗ピストン&ピストンリング、4in1エキマニ、軽量フライホイールなど、昭和の時代からの伝統的NAチューンを施した12R専用エンジン。
アクセルに対するピックアップがシャープでトップエンドの7200rpmまで淀みなく吹け上る!
令和の名機と呼べるエンジンだが、限定200台ですでに完売だ。



























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