2026年5月21日に発売された新型マツダCX-5は、国内向けのパワートレーンをe-SKYACTIV G 2.5に絞ってきた。先代CX-5といえばディーゼルの力強さを思い浮かべる人も多いだけに、「ディーゼルなしで大丈夫?」という声が出るのも当然だ。だが、新型CX-5の狙いは単なるエンジン整理ではない。日常で扱いやすいミドルSUVへ、キャラを少し変えてきたのだ。
文/写真:ベストカーWeb編集部
【画像ギャラリー】ファミリー向けになって広くなったCX-5の後席や荷室をじっくりチェック!(10枚)画像ギャラリーディーゼルなしは寂しいが、狙いは日常性能の底上げだ
先代CX-5の魅力を語るうえで、ディーゼルは外せない存在だった。太いトルクでグイッと押し出す感覚、高速道路での余裕、そして燃料代の安心感。マツダSUVらしさを象徴するパワートレーンだっただけに、新型で国内仕様がe-SKYACTIV G 2.5中心となったことに、物足りなさを感じる人はいるはずだ。
ただし、新型CX-5が目指した方向は、力感の派手さよりも日常での使いやすさだ。2.5L直噴ガソリンにM ハイブリッドを組み合わせ、走り出しの軽やかさや市街地から高速合流までの扱いやすさを重視している。WLTCモード燃費は14.2~15.2km/L。ディーゼルの燃費インパクトには届かないとしても、ガソリンSUVとしては現実的な数値だ。
さらに価格は330万円から。全長4690mm、全幅1860mmのミドルSUVで、この価格から最新世代のCX-5が買えることを考えると、パワートレーンを絞ったことは価格競争力にも効いている。選択肢は減ったが、そのぶん「迷わず選べるCX-5」に振ったとも見える。
e-SKYACTIV G 2.5一本勝負は“脱マニア向け”の一手
新型CX-5の変化は、エンジンだけではない。ホイールベースを先代比で115mm延ばし、後席や荷室の使い勝手を高めた。荷室容量は466Lで、定員乗車時でもゴルフバッグ4つ、またはスーツケース4つを積み込める。つまり新型は、走り好きだけでなく、家族で使うSUVとしての実用性をかなり意識している。
その意味で、e-SKYACTIV G 2.5一本勝負はわかりやすい。ディーゼルの濃いキャラクターで引っ張るのではなく、静かで扱いやすく、誰が乗っても自然に使えるSUVへ寄せた選択だ。マツダらしい人馬一体の走りは残しつつ、日常域で疲れにくく、荷物も人も載せやすい。ここが新型CX-5の新しい価値である。
もちろん、長距離移動が多い人や、ディーゼルのトルク感が好きだった人には悩ましい。だが、街乗り、買い物、週末レジャー、高速道路での家族旅行までを1台でこなすなら、e-SKYACTIV G 2.5のバランスは十分に魅力的だ。ディーゼルがないから弱くなったのではない。新型CX-5は、より多くの人に刺さる“毎日使えるマツダSUV”へ舵を切ったのだ。
【画像ギャラリー】ファミリー向けになって広くなったCX-5の後席や荷室をじっくりチェック!(10枚)画像ギャラリー












コメント
コメントの使い方