日本車初の快挙だ!トヨタが初代クラウンや2000GTら「栄光の5台」で世界最高峰のクラシックカーラリー『ミッレミリア』に電撃出走!

日本車初の快挙だ!トヨタが初代クラウンや2000GTら「栄光の5台」で世界最高峰のクラシックカーラリー『ミッレミリア』に電撃出走!

 初代クラウンが、スポーツ800が、2000GTが、伝統のミッレミリアを走る! トヨタはイタリアのブレシアを拠点に開催される「1000 Miglia 2026(以下、ミッレミリア)」の特別企画である「1000 Miglia Gran Turismo Experience 2026(ミッレミリア グランツーリスモ エクスペリエンス 2026)」への出場を発表した 。気になるその理由とは?

文・写真:ベストカーWeb編集部

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「世界で最も美しいレース」とエンツォ・フェラーリが評したミッレミリア

<br>WRCトヨタチームのラトバラ代表(右)も2000GTに乗るという。中央がポリフォニー・デジタルの山内一典代表で左がクラウンの責任者清水竜太郎氏

WRCトヨタチームのラトバラ代表(右)も2000GTに乗るという。中央がポリフォニー・デジタルの山内一典代表で左がクラウンの責任者清水竜太郎氏

「世界で最も美しいレース」 ……そう称されるミッレミリアは、1927年から1957年までイタリアで行われた伝説の公道レースが源流だ 。

 当時は量産車の実質的な限界性能や耐久性、安全性を証明する過酷なレースであり、現在はその精神を受け継いで1927年~1957年当時の原型を保ったクラシックカーのみに参戦が許される、世界最高峰のヒストリックラリー(走る芸術祭)として君臨している 。その伝統と格式を誇るミッレミリア関連イベントにおいて、「日本車、および日本メーカーの出走は史上初」となる歴史的快挙だ!

 今回トヨタが出走する「ミッレミリア グランツーリスモ」は、大会の持つ格式を重んじつつ、「より幅広い名車を走らせたい」という熱い思いから生まれた新イベントだ 。

『グランツーリスモ』シリーズを手掛ける株式会社ポリフォニー・デジタルの山内一典代表が、かねてより日本車をこのイベントに参加できないか関係者と交渉し模索し、ついに実現したのが、「ミッレミリア グランツーリスモ」なのだ。

 過去にミッレミリアに参戦している山内氏は「ミッレミリアはツール・ド・フランスの自動車版と言っていいかもしれません。通過する町はすべて熱狂に包まれます」と教えてくれた。山内氏はスープラをドライブするが「どれか1台選べるなら2000GTに乗りたいな」と笑顔で教えてくれた。

 一方トヨタ側のリーダーでクラウンシリーズの責任者でもある清水竜太郎氏は「トヨタのモータースポーツの原点は1957年にオーストラリア一周ラリーに参戦したトヨペット・クラウンですから、そのクラウンでミッレミリアに出場できるのは感無量です」と晴れ舞台への想いを語った。

トヨタはなぜ、ミッレミリアに出走するのだろうか?

 トヨタはこのイベントを、単なるヘリテージカーのでも走行とはとらえていない。「モータースポーツを起点としたもっといいクルマづくり」を100年前から実践してきたミッレミリアに敬意を表しつつ、「イタリアはどうやってクルマを文化に育てていったのか」を現地で学ぶために出走する。

 トヨタの名車5台がイタリアの風光明媚な景色の中、指折りの名車たちに交じって約1000マイル(約1600km)をどのように走るか、注目したい。今回、イタリアの地に降り立った5台の顔ぶれは以下の通りだ。

1.初代トヨペット クラウンRS(1955年誕生)

<br>クラウンRSの珍しい色はカタログカラーと言うから驚き。普段はトヨタ自動車の役員研修に使われているクルマで、新明工業のほうで整備し参戦にこぎつけた

クラウンRSの珍しい色はカタログカラーと言うから驚き。普段はトヨタ自動車の役員研修に使われているクルマで、新明工業のほうで整備し参戦にこぎつけた

日本初の純国産車であり、トヨタのレース活動のすべての始まりとなったモデルだ 。1956年のロンドンー東京5万キロドライブ完走、1957年の豪州一周ラリー日本車初参戦・完走など記録した伝説の1台。今回参戦するのは後期型の1.9ℓでトヨグライド(日本初のAT)採用モデルだ。

2. トヨタ スポーツ800(1965年誕生)

<br>イタリアでその小ささから大人気となっているスポーツ800。空冷水平対向2気筒のサウンドもいい

イタリアでその小ささから大人気となっているスポーツ800。空冷水平対向2気筒のサウンドもいい

「ヨタハチ」の愛称で親しまれる名作スポーツ 。空気力学を極限まで追求した機能美あふれるスタイルと軽量を武器にしたスポーツ性能を誇る 。1966年の鈴鹿500kmレースでは、並み居る大排気量車を相手に「無給油で作戦勝ち」を収めて優勝したエピソードはあまりにも有名だ 。

3. トヨタ 2000GT(1967年誕生)

<br>伝統のミッレミリアにトヨタの名車5台が日本車として初めて出走する

伝統のミッレミリアにトヨタの名車5台が日本車として初めて出走する

世界に日本の技術力を知らしめた、本格グランツーリスモの最高峰 。1966年の速度記録チャレンジでは3つの世界記録と13の国際新記録を樹立 。国内の富士24時間耐久レースでも1-2フィニッシュを飾るなど、美しさと強さを兼ね備えた、ミッレミリアの舞台にふさわしい「走る芸術品」だ。

4. スープラ( 1993年誕生)

<br>どちらも輸出用となるスープラ(左)とLFA(右)。ほぼ完調に近い状態で走るというから素晴らしい

どちらも輸出用となるスープラ(左)とLFA(右)。ほぼ完調に近い状態で走るというから素晴らしい

「THE SPORTS OF TOYOTA」として、1990年代のスポーツカー像を定義した1台 。JGTC(現SUPER GT)での活躍はもちろん、マスタードライバー豊田章男会長が成瀬弘氏と運転特訓した時の相棒であり、モリゾウの原点となったクルマだ。ドイツトヨタからの参戦で、輸出仕様でバルジ付きの320馬力仕様だ。

5. LEXUS LFA(2010年誕生)

 レクサスプレミアムスポーツ「F」の頂点 。V10エンジンが奏でる官能的なサウンドと異次元の走りは、故・成瀬弘氏らによってニュルブルクリンクで徹底的に鍛え上げられた結晶だ 。ニュルブルクリンク24時間レースで計5度のクラス優勝を誇るスーパースポーツ。今回のモデルはイギリストヨタからの参加。

 以上トヨタの名車5台がイタリアの風光明媚な景色の中、屈指の名車たちに交じって約1,000マイル(約1,600km)をどのように走るか、注目したい。ミッレミリアは6月9日から13日の5日間にわたって行われる。

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