ホンダWR-Vは214万9400円から買えるお手頃SUVながら、荷室容量は5名乗車時458Lとかなり立派。では車中泊にも使えるのか? 荷室の広さ、シートアレンジ、段差の現実をチェックする。
文/写真:ベストカーWeb編集部
【画像ギャラリー】コンパクトだけどグリルは迫力あってかっこいいぞ! WR-Vのアウトドアショットを一挙公開!(9枚)画像ギャラリー荷室の広さはかなり優秀。長さ2181mmは頼もしい
WR-Vは価格の安さが注目されがちだが、実は荷室の広さも大きな武器だ。ボディサイズは全長4325mm、全幅1790mm、全高1650mm。コンパクトSUVとしては少し大きめで、そのぶん荷室にも余裕がある。5名乗車時の荷室容量は458L。買い物、旅行、キャンプ道具までかなり飲み込む。
荷室寸法もなかなか頼もしい。5名乗車時の荷室長は840mm、後席を倒した2名乗車時の荷室長は2181mm。荷室床面最小幅は1020mm、最大幅は1350mmだ。数字だけ見れば「大人が寝られるのでは?」と期待したくなる。実際、後席を倒して助手席を前方へスライドすれば、縦方向のスペースは約218cmまで拡張できる。身長のある人でも長さだけならかなり余裕がある。
さらにWR-Vは荷室開口部も広く、キャンプ道具の積み下ろしはしやすい。SUVらしい最低地上高195mmもあり、キャンプ場や河川敷に入る時の安心感もある。ハイブリッドや4WDはないが、FFの1.5Lガソリン一本に絞ったことで価格を抑え、荷室の実用性を太く残したのがWR-Vのいいところだ。
ただし完全フラットではない。段差対策が車中泊のカギ
ではWR-Vは車中泊向きか? 答えは「工夫すればソロ車中泊はいける」だ。ただし、ミニバンのようにシートを倒せば即ベッド、というタイプではない。後席を倒しただけの荷室長は約172cmで、これだと大人がまっすぐ寝るにはやや足りない。助手席を前に出してスペースを伸ばす必要がある。
さらに重要なのが段差だ。後席と荷室の接続部には約11cmの段差があり、倒した後席側から荷室側にかけて傾斜も出る。このまま寝ると、腰や脚まわりに違和感が出やすい。快適に寝るなら、銀マットや厚手の車中泊マット、クッションなどで段差を埋める準備は必須だ。すでに専用マットも販売されている。WR-Vの荷室は広いが、フラット性能は「そのまま最高!」というほどではない。
逆にいえば、段差さえ対策すれば使い勝手はかなり広がる。ソロキャンプなら荷物を片側にまとめ、もう片側を寝床にする使い方も現実的。2人で寝る場合は荷物置き場に工夫が必要だが、カーサイドタープを組み合わせれば車内を寝床、外をリビングにする遊び方もできる。
結論として、WR-Vは車中泊専用車ではないが、車中泊を楽しめる素質は十分ある。458Lの荷室容量と約218cmまで伸ばせる縦方向のスペースは魅力的だ。弱点は段差と傾斜。ここをマットで攻略できる人なら、WR-Vは安くて広くて遊べるSUVになる。価格重視のSUVと思いきや、週末の秘密基地としてもけっこう頼れる1台だ。
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