シエンタの低床フロアは本当に便利? 子どもと高齢の親にやさしい乗降性を再評価

シエンタの低床フロアは本当に便利? 子どもと高齢の親にやさしい乗降性を再評価

 ミニバン選びで意外と効くのが「乗り降りのしやすさ」だ。毎日の送迎、買い物、高齢の親との外出では、広さや燃費以上に身体へのやさしさが大事になる。トヨタ シエンタは低床&フラットフロアを売りにするコンパクトミニバン。その便利さは本物か?

文/写真:ベストカーWeb編集部

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地上330mmの乗り込み口が毎日のラクさを変える

側面下部には黒い樹脂パネル(プロテクションモール)があり飛び石や接触時の傷を防ぐ
側面下部には黒い樹脂パネル(プロテクションモール)があり飛び石や接触時の傷を防ぐ

 シエンタの低床フロアで注目したいのは、乗り込み口の低さだ。地上から330mmの低い乗り込み口を実現し、しかも段差のないフラットな構造としている。小さな子どもが自分で乗り込みやすく、高齢の親も足を大きく持ち上げずに済む。これ、毎日使うとかなり効く。

 ボディサイズは全長4260mm×全幅1695mm×全高1695mm。5ナンバー幅に収まるサイズながら、両側スライドドアを備えるのがシエンタの強みだ。デュアルスライドドアは全車標準装備で、Xは助手席側のみパワースライドドア、Gはワンタッチスイッチ付デュアルパワースライドドア、Zはハンズフリーデュアルパワースライドドアとなる。グレードが上がるほど、乗り降りのラクさはさらに増す。

 子どもをチャイルドシートに座らせる時も、スライドドアと低床フロアの組み合わせは強い。狭い駐車場でもドアを大きく開ける必要がなく、身体をかがめすぎずに世話がしやすい。センターピラー下側には指をかけやすい形状も用意され、セカンドシートへの乗り降りをサポートする。細かいが、こういう気配りこそファミリーカーの実力だ。

高齢の親を乗せるならターンチルトシートも注目

足元が広く、前席よりも少し視点が高くなっているため街乗りなどの普段使いでは快適
足元が広く、前席よりも少し視点が高くなっているため街乗りなどの普段使いでは快適

 高齢の親を乗せる機会が多いなら、助手席ターンチルトシートも見逃せない。これはシートが回転しながらチルトする機構で、足腰の負担を減らしながら乗り降りしやすくする装備だ。設定はハイブリッド車のG 2WD 5人乗りと、ガソリン車のGにメーカーオプション。全車で選べるわけではないが、親の送迎や通院で使うなら検討する価値は大きい。

 価格はガソリンX 2WD 5人乗りが207万7900円から、ハイブリッドX 2WD 5人乗りが243万9800円から。より乗降性を重視するなら、パワースライドドアの内容やターンチルトシート設定を考えるとG以上が気になってくる。ガソリンG 2WD 5人乗りは242万4400円、ハイブリッドG 2WD 5人乗りは277万4200円だ。

 最小回転半径は5.0mで、小回りもまずまず。大きなミニバンほど構えずに乗れて、子どもにも親にもやさしい。シエンタの低床フロアは、カタログ上の便利装備ではなく、日常のストレスを確実に減らす実用装備だ。家族を乗せるクルマとして考えるなら、この乗降性はかなり大きな武器になる。

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