ホンダのハイブリッドセダン「インサイト」のマイナーチェンジモデルが、5月29日に発表、同日より発売開始となった。
2018年12月に発売された、現行型3代目インサイトは、ロー&ワイドでスタイリッシュなデザインをもち、力強い走りと驚異的な燃費が売り。さらには、ハイブリッド車であることを感じさせない居住空間や、容量519Lもある広いトランクルームも兼ね備えたセダンだ。
今回の改良は発売以来初となるマイナーチェンジとなる。本記事では、上質感を高めた新グレードの追加や専用装備の設定など、ラインアップの幅を広げ、魅力を増した、インサイトの全貌をご紹介したい。
文:吉川賢一
写真:HONDA
【画像ギャラリー】初マイチェンで刷新!! 写真で見るインサイト 2020改良モデル
アコードの下を担う中核セダン「インサイト」が初のマイナーチェンジ
インサイトは、全長4675×全幅1820×全高1410mmと3ナンバーサイズのミドルクラスセダンだ。
ちょうど、メルセデスベンツ Cクラスセダン(同4690×1810×1445mm)とほぼ同じサイズであり、国内でも扱いやすいサイズといえる。
以前、ホンダディーラーの営業マンの方に聞いた話では、インサイトの上位であるアコードのライバルトヨタ カムリと比較する方が多いそうで、「小型でカッコいいセダン」を求める層に刺さっているようだ。
インサイトに搭載されていたパワートレインはこれまで通り、ホンダの電動化コア技術である高効率&低燃費な2モーターハイブリッドシステムの「e:HEV(イー エイチイーブイ)」。
ちなみに、フィットに搭載されている1.5Lのe:HEVは、この小型縮小版だ。
1.5Lエンジンと駆動用モーター、ジェネレーター(発電用モーター)を備え、エンジンの最高出力は109ps/6000rpm、最大トルクは13.7kgm/5000rpm、モーターの最高出力は131ps、最大トルクは27.2kgmと、数字の上でも相当パワフル。
低中速では「EV走行」をメインに、高速では「エンジン」走行も活用するパラレル方式だ。高速走行時でもバッテリー残量に余裕があれば「EVドライブモード」になる。燃費はすこぶる良く、WLTC燃費28.4km/L(LXグレード)を超える。
マイナーチェンジでどこが進化した?
主な変更点は、【1】EXに新グレード「EX・PRIME STYLE」を追加、【2】上級グレード「EX・BLACK STYLE」の専用装備を採用した点だ。それぞれご紹介しよう。
【1】EXに新グレード「EX・PRIME STYLE」を追加
ボディーカラーに、これまでインサイトにはなかったグリーン系のカラー「シルバーミスグリーンメタリック」という専用色を新たに採用、インサイトのクリーンなイメージを新鮮に見せることに成功している。
また、ダーククロームメッキ塗装を施した専用フロントグリルを採用、17インチのアルミホイールも新色を採用した。さらには、トランクスポイラーレスとしたトランクリッドとなり、リア周りがシンプルになったことで、整った印象となった。
また、アイボリー基調のインテリアは、「はっ」とするほど明るく、華やかさに満ちており、インサイトに上品さをプラスしている。ホワイトレザーのシートに入れられた、薄グリーンのアクセントラインは、実に巧妙だ。
これまでは、ブラック基調のインテリアだったインサイトが、見違えるように明るくなったことで、広い顧客層へアピールができると考えられる。
<専用装備>
・専用フロントグリル(ダーククロームメッキ)
・スポイラーレストランクリッド
・17インチ アルミホイール(グレークリア塗装)
・専用インテリア(アイボリー×グリーン)
・専用色 シルバーミスグリーンメタリック
【2】上級グレード「EX・BLACK STYLE」の専用装備
最上級グレードの「EX・BLACK STYLE」には、これまで17インチであったグレード専用ホイールが、18インチへとサイズアップ。黒い部分はマットブラック塗装とし、足元の印象がさらにスポーティになった。
また、内装にも、ステンレス製のスポーツペダルや、インテリア加飾にエクステリアカラーに合わせたステッチカラーを設定するなど、特別感が一層増す専用装備を採用した。
<専用装備>
・グレード専用装備であるアルミホイールを 17 インチから 18 インチにアップ
・ステンレス製スポーツペダルの適用
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