ホンダの主力コンパクトカーのフィットが2020年2月13日に正式発表され、翌14日から販売を開始した。
東京モーターショー2019で世界初公開した後に先行予約を開始していたこともあり、大量のバックオーダーを抱えていると言われている。
新型フィットの競合車は、同門のN-BOXなのか? それとも奇しくもほぼ同時期に発売開始となった新型トヨタヤリス(2020年2月10日発表・発売)なのか?
また、すでに早期納車は難しい状況にある新型フィットをちょっとでも早く手に入れる方法はないのか? 得する買い方はあるのか? などなどについて、遠藤徹氏が考察していく。
文:遠藤徹/写真:HONDA、TOYOTA
【画像ギャラリー】どれを選ぶ? 5タイプで登場した新型フィットをもっと見る!!
デビュー時点で初期受注は3万台オーバー!!
2020年2月13日発表、14日発売の新型ホンダフィットは2019年12月中旬から先行予約をスタートさせている。2月上旬現在、つまり正式デビューの時点での納期は4カ月待ちの6月以降となっている。受注累計は3万台以上に達していると推定される。
首都圏にある某有力ホンダカーズ店によると、「5タイプの仕様のおおよその受注構成比は最も手頃な装備のホームが全体の40%と最も多く、次いでSUVテイストのクロスターが30%、残りのベーシック、ネス、リュクスがそれぞれ10%ずつになっている」という。
ベーシックは最も買い得で装備が簡素だが、それでもホンダセンシング、LEDヘッドライト、助手席サイドエアバッグシステム、フルオートエアコン、電子制御パーキングブレーキ、オートブレーキ機能などが標準装備になっている。
最も受注構成比の高いホームはベーシックの装備に加えて本革巻ステアリングホイール、コンビシート、ソフトパッド、クロームメッキフロントグリルモールディングを装備している。
2番人気のクロスターはベーシックの装備に加えて専用デザインの16インチアルミホイール、専用エクステリア、撥水ファブリックシート、シフトパッド、ルーフレール(メーカーオプション)を標準装備。
クロスターは2019年10月18日にマイナーチェンジしたフリード/フリード+(プラス)に初めて設定した。こちらの販売構成比は25%だが、新型フィットのほうが購入希望者は多い。SUVブームにあやかって設定したといえるが、今のところこの戦略は成功しているといえそう。
3月末まで限定の残価設定ローンがお得
パワーユニットは1.3L、NAガソリンと1.5Lハイブリッドのふたつで受注構成比は半分ずつで納期に差はない。
ハイブリッドは従来の1モーター&2クラッチ方式から2モーター方式に切り替え、性能、燃費ともに大幅に向上させたが、価格もかなりアップした。
これをカバーするために3月末までの決算セール期間中に1.9%の残価設定クレジットを設定。従来の3.5%よりも1.6ポイント引き下げて、15万円程度の実質値引きで販売しており、これがスタートダッシュのよさに貢献している。
コメント
コメントの使い方