ホンダ WR-Vは、214万9400円から狙える価格と堂々としたSUVスタイルで人気を集める1台だ。ただし駆動方式はFFのみ。4WDの設定がないため、雪道を走るユーザーにとっては気になるポイントだ。では、この“FF専用SUV”をどう考えるべきなのか?
文/写真:ベストカーWeb編集部
【画像ギャラリー】とはいえ後席広いぞ!! ヴェゼル譲りの足もとスペースがお見事(5枚)画像ギャラリー4WDなしはたしかに弱点! でも街乗り中心なら即アウトではない
WR-Vの魅力はわかりやすい。全長4325mm、全幅1790mm、全高1650mmのしっかりしたボディサイズに、SUVらしい力強いデザイン。それでいて価格はXが214万9400円、Zが239万8000円、Z+が254万9800円。Zブラックスタイルでも248万3800円、Z+ブラックスタイルでも258万600円に収まる。いまどきのSUVとしてはかなり攻めた価格だ。
その一方で、WR-Vにはハイブリッドも4WDもない。パワートレーンは1.5Lガソリン+CVT、駆動方式はFFのみ。ここは購入前にしっかり理解しておきたいポイントだ。雪道を頻繁に走る人、坂の多い豪雪地帯に住む人、冬場にスキー場へよく行く人にとって、4WDが選べないことは弱点と言っていい。
ただし、4WDがないから雪道で絶対にダメ、という話でもない。都市部の降雪、除雪された幹線道路、たまに雪が降る地域での使用なら、重要なのはまず冬タイヤだ。駆動方式よりも、路面と接するタイヤの性能が効く場面は多い。WR-Vは最低地上高195mmを確保しているため、多少の段差や轍への安心感もある。FF専用SUVとしての割り切りはあるが、街乗り中心なら現実的な選択肢になりうる。
雪道重視ならヴェゼルや他社4WDも検討! WR-Vは価格と広さで選ぶSUVだ
WR-Vを雪国で選ぶなら、使い方の見極めが大事だ。冬に毎日アイスバーンを走る、住宅地の急坂を上り下りする、未除雪路に入る機会が多い。こうした環境なら、素直に4WD設定のあるSUVを選んだほうが安心だ。同じホンダならヴェゼルには4WDがあるし、トヨタ ヤリス クロスやライズ、スズキ フロンクスなど、ライバルにも4WDを選べるモデルはある。
一方で、WR-Vには4WDを持たない代わりのわかりやすい強みがある。価格が安い。室内が広い。荷室が大きい。見た目もゴツい。WLTCモード燃費はXが16.4km/L、Z/Z+系が16.2km/Lで、ハイブリッド勢のような驚異的低燃費ではないが、車両価格を考えれば納得できる範囲だ。
つまりWR-Vは、雪道性能で万能を目指したSUVではない。FFに割り切ることで、価格とサイズと実用性を取りにいったクルマだ。だからこそ、雪が少ない地域の人、普段は街乗り中心で、たまの降雪時は無理をしない人にはかなり魅力的。逆に、冬の安心感を最優先する人には少し物足りない。
結論はシンプルだ。WR-Vの4WDなしは弱点ではある。ただし、それがすべての人にとって致命傷とは限らない。雪道ヘビーユーザーなら4WD車へ。価格、広さ、デザインを重視する都市部ユーザーならWR-Vへ。この割り切りができるなら、FF専用のWR-Vはかなり賢いSUV選びになる。
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