スズキのスライドドア車として、よく似た役割を担うソリオとスペーシア。片や1.2Lの普通車、片や0.66Lの軽自動車だ。安全装備をそろえると価格差は約28万円。この上乗せで得られる広さと走りは、本当に必要なのか。
文/写真:ベストカーWeb編集部
【画像ギャラリー】どっちも広くて迷う! ソリオとスペーシアの室内がコレ!(12枚)画像ギャラリー28万500円で5人目と1.2Lの余裕を買う
比較するのは2WDのソリオ ハイブリッドMXと、スペーシア ハイブリッドXセーフティプラスパッケージ装着車。どちらもオーディオレス仕様で、価格はソリオが205万1500円、スペーシアが177万1000円。差額は28万500円となる。
ボディサイズはソリオが全長3810×全幅1645×全高1745mm、スペーシアが3395×1475×1785mm。ソリオは415mm長く、170mmワイドだ。一方、スペーシアは40mm高く、軽自動車ながら頭上空間には余裕がある。
決定的な違いは乗車定員。スペーシアは4人乗りだが、ソリオなら5人まで乗れる。室内幅もソリオが広く、後席に3人座る場面や、チャイルドシートの横へ大人が乗る場合に差が出る。5人乗車時でも、後席位置に応じて荷室床面長を550~715mm確保できる点も強みだ。
走りでも1.2Lエンジンのソリオが優位。大人4人と荷物を積んだ高速道路、合流、登り坂では、アクセルを深く踏み続けなくても速度を保ちやすい。約30万円は単なるボディ拡大代ではなく、乗車人数と動力性能の余裕に対する代金なのだ。
装備と維持費はスペーシアが一枚上手
いっぽう装備を比べると、スペーシアの健闘が光る。ハイブリッドXは両側パワースライドドアに加え、後席のマルチユースフラップやスリムサーキュレーターを装備。セーフティプラスパッケージを選べば、電動パーキングブレーキ、ブレーキホールド、停止保持機能付きACCも加わる。
対するソリオ ハイブリッドMXのパワースライドドアは左側のみ。ACCは備えるものの停止保持機能はなく、パーキングブレーキも手動式だ。快適装備の充実度だけなら、安いスペーシアがむしろ勝る。
燃費はスペーシアがWLTCモード23.9km/L、ソリオが22.0km/L。年間の税額もスペーシアは1万800円、1.2Lのソリオは3万500円で、毎年1万9700円の差が生じる。タイヤなどの消耗品まで含めれば、維持費では軽自動車が有利だ。
結論として、乗車が最大4人で街乗り中心ならスペーシアが合理的。5人乗る可能性がある、遠出が多い、荷物を積んでも余裕ある走りが欲しいならソリオだ。約30万円で買うのは豪華装備ではない。「軽自動車の枠を超えた余裕」が必要かどうかで答えが決まる。
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