広い3列シートと両側スライドドアを持つミニバンなのに、雪道やぬかるみ、荒れた林道にも踏み込める。2026年型デリカD:5はS-AWCを新搭載し、その異色ぶりにさらに磨きをかけた。なぜこのクルマだけが「ミニバンとSUVの二刀流」を実現できるのか?
文/写真:ベストカーWeb編集部
【画像ギャラリー】論より証拠!! 悪路を進む3列SUVミニバン、デリカD:5の走行ショットがコレ!(10枚)画像ギャラリー最低地上高185mm! ボディ形状から悪路仕様
一般的なミニバンの4WDは、雪が降った舗装路などで安定性を高める役割が中心だ。一方、デリカD:5は最初からラフロードへ踏み込むことを想定している。
最低地上高は185mm。さらに前方の障害物へ接触しにくいアプローチアングル21.0°、車体中央の腹打ちを抑えるランプブレークオーバーアングル16.5°、リアを擦りにくいディパーチャーアングル23.0°を確保した。単にSUV風の外装を付けたミニバンではなく、ボディ形状そのものが悪路向けなのだ。
2026年型では、電子制御4WDにAYC、ASC、ABSを組み合わせたS-AWCを新採用。前後輪への駆動力配分だけでなく、左右輪のブレーキまで統合制御して、滑りやすい路面での旋回性と安定性を高める。
砂利道やぬかるみではGRAVEL、雪道や凍結路ではSNOWモードが活躍。急坂を下る際に車速を一定に保つヒルディセントコントロールも備える。2000rpmで最大トルク380N・mを発生する2.2Lディーゼルも、登坂や多人数乗車で頼もしい。
SUVにはないスライドドアと3列目が決め手!
これだけなら「タフなSUVを買えばいい」と思うかもしれない。しかしデリカD:5の本当の強みは、悪路を越えた先でミニバンの実用性を発揮できることだ。
全グレードで7人乗りと8人乗りを選べ、狭い駐車場でも乗り降りしやすい両側電動スライドドアを装備。3列目を左右へ跳ね上げれば、大量のキャンプ道具を積める荷室が生まれる。8人乗りなら前席+2列目、または2列目+3列目を使ったフラットモードで車中泊にも対応可能だ。
もちろん、岩場を突き進む本格クロスカントリー車ではない。深い雪や険しい林道では適切なタイヤと慎重な判断が欠かせない。それでも、家族を快適に乗せられるミニバンの便利さと、アウトドアの目的地までたどり着くSUVの機動力を、ここまで高いレベルで両立するクルマはほかに見当たらない。
デリカD:5は、ミニバンにSUVの格好をさせたクルマではない。「どこへ行くか」でミニバンとSUVを選び分ける必要をなくした存在。この二刀流こそ、登場から長い年月を経ても代わりが現れない最大の理由なのだ。
【画像ギャラリー】論より証拠!! 悪路を進む3列SUVミニバン、デリカD:5の走行ショットがコレ!(10枚)画像ギャラリー












コメント
コメントの使い方