2026年型デリカD:5の価格は451万~494万4500円。ノア/ヴォクシーと比べれば確かに高いが、その中身は単なる高級ミニバンではない。全車4WD、2.2Lディーゼル、S-AWCを標準装備する異色の存在だ。この価格差を払う価値はどこにあるのか?
文:ベストカーWeb編集部/写真:ベストカーWeb編集部、三菱自動車
【画像ギャラリー】ノア/ヴォクシーより100万円以上高い!? それでもデリカD:5を選ぶ価値はあるか!?(22枚)画像ギャラリー最安ノアとは124万8500円差! ただし比較条件に注意
現行モデルの最安価格を並べると、デリカD:5 Gは451万円、ノアS-Xは326万1500円、ヴォクシーS-Gは375万1000円。デリカD:5はノアより124万8500円、ヴォクシーより75万9000円高い。
つまり「100万円以上高い」はノアの最安車との比較では事実だが、ヴォクシーを含むすべての比較に当てはまるわけではない。しかもノアS-XとヴォクシーS-Gは2WD。4WD同士ならノアS-X E-Fourが351万4500円で差は99万5500円、ヴォクシーS-G E-Fourが400万4000円で差は50万6000円まで縮まる。
それでもデリカD:5が高いことに変わりはない。ノア/ヴォクシーは全車ハイブリッドで、WLTCモード燃費は21.8~23.8km/L。デリカD:5は軽油を使うものの12.9km/Lだから、街乗り中心なら燃料代でもトヨタ勢が有利だ。低床による乗降性や先進運転支援の充実度も、ファミリーミニバンとして強い。
価格差は「悪路へ行く能力」の代金だ!
デリカD:5の価値は、ミニバンに必要な7/8人乗り、両側電動スライドドア、多彩なシートアレンジを備えながら、本格的な悪路対応力を持つことにある。
2.2Lディーゼルは最大トルク380N・mを2000rpmで発生。人とキャンプ道具を満載しても、登り坂や高速道路で粘り強く走る。2026年型ではS-AWCを全車に採用し、ECO、NORMAL、GRAVEL、SNOWの4モードとヒルディセントコントロールも装備した。
最低地上高は185mmで、ノア/ヴォクシーのE-Fourより60mm高い。雪が積もった道、深く掘れた未舗装路、ぬかるんだキャンプ場では、この差が安心感に直結する。単に滑りやすい舗装路で発進を助ける4WDではなく、悪路へ踏み込むための車体と制御を最初から持っているのだ。
買い物や送迎が中心なら、燃費がよく乗り降りもしやすいノア/ヴォクシーが合理的。一方、雪国での日常、スキー、釣り、キャンプなどで「行ける場所」を広げたいなら、デリカD:5の価格差は無駄ではない。
100万円近い差は快適装備への上乗せではなく、家族を乗せたまま舗装路の先へ進める能力の代金。そこを使う人にとって、デリカD:5は高価でも代わりのない1台なのだ。
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