SUVなら車高は高いほど偉い……と思いきや、レヴォーグ レイバックS:HEVは1.8Lターボ車より20mm低い全高1550mmを採用した。最低地上高も180mmへ下がったが、これは単なる低床化ではない。街中での扱いやすさ、悪路走破性、上質な乗り心地を同時に狙った専用設計なのだ。
文/写真:ベストカーWeb編集部
【画像ギャラリー】街でも自然でもバッチリキマる!? レイバック S:HEVのプレミアムアーバンパッケージがコレ!(13枚)画像ギャラリー全高1550mmで都市部の使い勝手を向上
1.8Lターボ車の全高は1570mm、最低地上高は200mm。対するS:HEVは、それぞれ1550mmと180mmだ。SUVらしい地上高をあえて20mm削った理由について、SUBARUは「街中での扱いやすさと走破性の両立」と説明する。
なかでも全高1550mmは、都市部の機械式駐車場でよく見かける高さ制限を意識した数値と考えていい。従来のレイバックでは入庫できなかった駐車場でも、S:HEVなら選択肢が広がる可能性がある。マンション住まいや街中でSUVを使いたい人には、なかなか大きな違いだ。
ただし、1550mmならすべての機械式駐車場に入れるわけではない。全長4735mm、全幅1820mm、車両重量1690~1700kgという寸法・重量も確認が必要。SUBARUも、車高制限バーや検知センサーなどによって入庫できない場合があると注意を促している。
うれしいのは、外側を20mm低くしながら室内高は1.8Lターボ車と同じ1205mmを確保していること。数字上、頭上空間を犠牲にしていないのは巧みだ。
車高を下げてもSUVらしさは捨てていない
最低地上高180mmは、一般的な乗用車より十分に余裕がある。しかもS:HEVは、プロペラシャフトで前後輪をつなぐ機械式AWDに加え、雪道や未舗装路で駆動力を制御する2モードのX-MODEも装備する。岩場へ分け入る本格クロカンではないが、雪道やキャンプ場へ向かう程度なら頼もしさは健在だ。
さらに重要なのが、S:HEV専用サスペンションの採用である。ハイブリッド化による重量増加と車高変更に合わせ、サスペンションストローク、スプリング、減衰特性を最適化。路面の凹凸をしなやかに吸収し、低速域の揺さぶられや高速走行時のふわつきを抑えたという。
つまり20mmのローダウンは、駐車場対応だけを狙ったものではない。重くなったS:HEVの姿勢を安定させ、レイバックらしいフラットで上質な乗り心地を磨く意味も持つ。電動パワーステアリングも専用調整され、操舵感まで見直された。
最低地上高200mmの安心感を最優先するなら1.8Lターボ車。一方、都市部での使い勝手と安定した乗り味を重視するならS:HEVだ。車高を下げたのはSUVらしさを薄めるためではなく、都会派クロスオーバーとしての守備範囲を広げるためなのである。
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