ストロングハイブリッド車は、大きなバッテリーによって荷室が狭くなりがちだ。レヴォーグ レイバックS:HEVも荷室下にバッテリーパックを搭載するが、それでも容量429Lを確保した。1.8Lターボ車との差やシートアレンジも含め、ワゴンとしての実用性を検証しよう。
文/写真:ベストカーWeb編集部
【画像ギャラリー】広いじゃん!! ハイブリッドになってもレイバックのラゲッジ広いんです(8枚)画像ギャラリー床上だけで410Lを確保した巧みな荷室設計
レイバックS:HEVの荷室容量は、VDA法で429L。その内訳はカーゴフロア上が410L、床下のサブトランクが19Lとなる。大型化したハイブリッド用バッテリーパックを荷室下へ収めながら、日常的に使う床上空間をしっかり残した点がポイントだ。
後席を使用した状態でも荷室フロア長は1000mm以上を確保。開口部もワイドで、スーツケースやベビーカー、アウトドア用品といったかさばる荷物を載せやすい。背の高いSUVより荷室フロアが長く、奥行きを生かせるのはステーションワゴンをルーツに持つレイバックの強みだ。
とはいえ、1.8Lターボ車は床上492L、サブトランク69Lの合計561L。S:HEVは132L小さく、特に床下収納が50L減っている。バッテリーを積んでも広いのは事実だが、ガソリン車と同等ではない。
さらにS:HEVでは、取り外したトノカバーをサブトランクへ収納できない。床下に洗車用品や小物をまとめたい人にとっては、購入前に確認しておきたい違いである。
シートアレンジには割り切りも必要
S:HEVの後席は、ワンタッチフォールディング機能付きの6:4分割可倒式。後席を倒せば荷室を大きく拡張でき、長尺物や大量の荷物にも対応できる。
ただし、1.8Lターボ車が採用する4:2:4分割ではない。ガソリン車なら中央席だけを倒し、後席左右に2人が座ったままスキー板などを積めるが、S:HEVでは同じ使い方がしにくい。荷室容量だけでなく、このシートアレンジの差もワゴン好きには重要だ。
一方、ハンズフリーオープンパワーリアゲートやカーゴフック、カーゴサイドフック、リアクォーターポケットなど、荷物の積み降ろしを助ける装備は充実。買い物や家族旅行で困るほど荷室が小さいわけではない。
さらにS:HEVはWLTCモード燃費19.0km/Lを実現しながら、燃料タンク容量は1.8Lターボ車と同じ63Lを維持する。長距離を走るワゴンとして、航続性能の向上は大きな魅力だ。
最大積載量と自在なシートアレンジを最優先するなら1.8Lターボ車。しかし、429Lで足りる使い方なら、燃費と力強い走りを加えたS:HEVの総合力は高い。荷室を多少譲っても、レイバックのワゴン実用性は十分に守られている。
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