軽自動車選びでは、両側スライドドア付きのスーパーハイトワゴンが半ば“正解”になっている。その代表がホンダN-BOXだ。しかし、そのスライドドア、本当に毎日使っているだろうか。後席に乗せる機会が少ないなら、安くて軽く、燃費もいいN-WGNのほうが幸せになれるかもしれない。
文/写真:ベストカーWeb編集部
【画像ギャラリー】N-WGNの乗り心地がレベチすぎ!! 内装の質感だっていいんです(5枚)画像ギャラリースライドドアが必要な人は意外と限られる!?
N-BOX最大の武器は、やはり後席スライドドアだ。隣のクルマとの間隔が狭くてもドアを大きく開けずに済み、子どもが勢いよく開けて隣のクルマへぶつける心配も少ない。小さな子どもや高齢者を頻繁に乗せる家庭では、一度使うと手放せない装備だ。
室内高もN-BOXは1400mmあり、小さな子どもなら立ったまま着替えられる。27インチ自転車や背の高い荷物も載せやすい。育児から買い物、レジャーまで1台でこなしたい家庭にとって、N-BOXは確かに強い。
ただし、普段はひとりかふたりで乗り、後席を使うのは週末だけという人まで、スライドドアが必要だろうか。ヒンジ式ドアなら開閉を待つ必要がなく、サッと乗り降りできる。ドアを開くための横方向の余裕は必要だが、空いている駐車場ではこちらのほうが話は早い。
しかもN-WGN LのFF車は157万6300円。N-BOXのFF車より19万2500円安い。高い天井とスライドドアを使わないなら、そのぶんのお金をナビやドライブレコーダー、あるいは日々のガソリン代に回す手もある。
通勤や買い物が中心ならN-WGNがちょうどいい
N-WGNの全高は1675mmで、N-BOXより115mm低い。車重もN-WGN LのFF車は850kgと、N-BOXのFF車より60kg軽い。同じ58psの自然吸気エンジンでも、背が低く軽いN-WGNは、毎日の街乗りで軽快に扱えるサイズ感だ。
WLTCモード燃費は23.1km/L。N-BOXの21.6km/Lを上回る。通勤や送迎、買い物で距離を走る人ほど、この差はじわじわ効いてくる。
背が低いといっても、室内高は1300mmを確保。センタータンクレイアウトによって後席の足元にも余裕があり、後席ドア開口部は乗り降りするときにつま先が引っかかりにくい形状だ。大人をたまに乗せる程度なら、広さに大きな不満は出にくいだろう。
荷室も床が低く、付属のボードを使えば荷物を上下2段に積み分けられる。日常の買い物や旅行の荷物なら十分に対応可能。さらにホンダセンシングや前席シートヒーター、テレスコピック&チルトステアリングも全車標準だ。
未就学児がいる家庭、狭い場所で後席を頻繁に使う人、自転車や大物を載せたい人ならN-BOX。一方、ひとり暮らしや夫婦ふたり、子育てが一段落した家庭、通勤と買い物が中心の人ならN-WGNがちょうどいい。
スライドドアは便利だが、使わなければ宝の持ち腐れ。軽自動車に必要なものを冷静に見極めると、N-WGNという答えが見えてくる。
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