現在では全店舗数の約40%を占めているといわれるセルフ式ガソリンスタンド。手軽に利用できるセルフスタンドだが、実際の利用にあたって注意すべきポイントがある。今回はセルフスタンドでのNG行為を考えていこう。
文:長谷川 敦/写真:日産、写真AC
【画像ギャラリー】知らずにやりがちなセルフスタンドのNG行為とは?(6枚)画像ギャラリー便利なセルフスタンドも実は危険?
近年、すっかり普及した感のあるセルフ式ガソリンスタンドだが、その利点はなんといっても店員さんを呼ばなくてもすぐに給油が行えること。
そして現在ではキャッシュレス決済も普及し、支払いを含めて短時間での給油が可能になった。
だが、忘れてほしくないのが、ガソリンは揮発性が高く、さらに引火しやすいことだ。
気化したガソリンはちょっとしたことでも燃えやすく、それが重大な事故を招く可能性もある。
また、セルフスタンドでは給油する油種の間違いも起こりがちで、通常のガソリン車に軽油を入れてしまうなどの問題もある。
給油機に記載されている注意事項と自分が入れるべき油種をしっかりと確認し、加えて今回紹介するNG行為もチェックしておけば万全だ。
NG行為その1・静電気除去シートに触れない
給油ノズルのすぐ近くに設置されている静電気除去シート。
これを触ることにより、給油者の体や衣服に帯電した静電気を放電させて静電気による火花の発生を防ぐ。
乾燥した季節に何かを触った瞬間に「バチッ」と静電気が放電されてビックリした経験がある人は多いはず。
この「バチッ」となっている際には目に見えないレベルの火花が発生していて、これが気化したガソリンに引火すると大変なことになる。
人体にたまった静電気の火花が、給油口付近のガソリン蒸気に引火して火災を起こした事例もある。季節や服装にかかわらず、給油キャップを開ける前に、素手で静電気除去シートに触れることが重要だ。
とにかく、安全対策にやりすぎはなく、静電気除去シートに触れる習慣を身につけておくのが賢明といえる。
【画像ギャラリー】知らずにやりがちなセルフスタンドのNG行為とは?(6枚)画像ギャラリーNG行為その2・オートストップ後も継ぎ足し給油をする
セルフスタンドの給油ノズルには、燃料が満タン付近まで達すると給油を自動的に停止させるオートストップ機構が備わっている。
とはいえ、実際に満タンになっているのか外から見ただけではわかりづらく、給油用レバーを握って継ぎ足しを行ってしまうことがある。
だが、これもまたNG行為のひとつだ。
オートストップは安全性を考慮したうえで給油を停止させる装置のため、継ぎ足しを行うと給油口から燃料があふれてしまうおそれもある。
あふれた燃料が気化すれば引火の危険性が増すのは間違いなく、こうした事態を招かないよう、オートストップが働いた時点で給油を終了するのが鉄則だ。
NG行為その3・キャップレス給油口を通常型と同じ感覚で扱う
一部のクルマに装備されているキャップレス給油口は、給油口のフタを開けてそのまま給油ノズルを差し込むだけで給油を行える。
キャップレス給油口の構造はメーカーや車種によって異なるが、例えば日産車に採用されているタイプには2枚のフラップが装備されている。給油ノズルを引き抜くとフラップが閉じ、埃や水などの浸入を防ぐとともに、燃料漏れも防止する。
キャップレス給油口には燃料キャップがないので汚れたキャップを手で回すことがなく、うっかりやってしまいがちな給油キャップの置き忘れや締め忘れも発生しない。
しかし、キャップレス給油口は一般的な給油口より継ぎ足し時に燃料があふれやすいという特性がある。
継ぎ足し給油の問題点は前項で紹介したが、キャップレス給油口の場合はさらなる注意が必要になる。
キャップレス給油口を装備したクルマに乗っているなら、給油時にオートストップが作動した時点で給油を終えることを心がけよう。
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