軽のジムニーXCは216万400円、普通車のジムニー シエラJCは238万5900円。その差は22万5500円だ。装備内容や室内の広さはよく似ているのに、シエラは1.5Lエンジンとワイドな足まわりを手に入れる。誰にとって差額を払う価値があるのか考えたい。
文/写真:ベストカーWeb編集部
【画像ギャラリー】ジムニーシエラの後席がコレ! ジムニーファミリーとも比べてみて!(14枚)画像ギャラリー排気量は2倍以上!! 高速道路で違いが表れる
ジムニーXCが搭載するのは、最高出力64ps、最大トルク96Nmの660cc直列3気筒ターボ。一方のシエラJCは、101ps、130Nmを発生する1.5L直列4気筒自然吸気エンジンだ。
ジムニーも低速域では粘り強く、4Lに入れれば悪路で十分な駆動力を引き出せる。しかし高速道路への合流や追い越し、長い上り坂では、どうしても軽自動車らしい余裕の少なさが顔を出す。
シエラならアクセルを深く踏み込む場面が減り、乗員や荷物を積んだ状態でも速度を保ちやすい。ターボの過給を待たず、アクセル操作に対して自然に力が出る感覚も魅力だ。日常的に高速道路を使う人や、山間部へ遠出する人ほど1.5Lの恩恵を感じやすい。
ボディーサイズはジムニーの全長3395mm、全幅1475mmに対し、シエラは全長3550mm、全幅1645mm。ワイドフェンダーと前後バンパーによって迫力が増し、トレッドも前後とも130mm広い。高速走行やコーナーでは、どっしりとした安定感につながる。
広くはならない!! 維持費まで考えて選びたい
注意したいのは、シエラを選んでも室内が広くなるわけではないこと。ホイールベースは両車とも2250mmで、3ドアの車体や前後席、荷室の基本的な作りも共通だ。後席の乗降性や積載性を重視するなら、5ドアのジムニー ノマドを選ぶべきだろう。
XCとJCはいずれもLEDヘッドランプ、ヘッドランプウォッシャー、アルミホイール、本革巻きステアリングなどを装備。5型ではデュアルセンサーブレーキサポートIIや車線逸脱抑制機能、ACCも採用され、装備面の差は小さい。22万5500円の多くは、1.5Lエンジンとワイドな車体へ支払う金額と考えていい。
もちろんシエラは普通車なので、軽のジムニーより自動車税や高速道路料金などの負担が増える。全幅も170mm広く、狭い林道や住宅街では軽のほうが気楽だ。
結論としてシエラが向くのは、後席や荷室の広さは求めないが、高速道路を含む長距離移動が多く、走りの余裕を重視する人。軽規格にこだわらないなら、22万5500円で得られる動力性能はかなり大きい。ジムニーらしいコンパクトさを残しながら、遠くまで走りやすくした本命がシエラなのだ。
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